一昨日は、ビートリィな友人が、根岸にある「
玉勝」というちゃんこ屋さんに連れて行ってくれた。で、大変具合のよろしいちゃんこ鍋をつつきつつ、ビールと熱燗をご馳走になったわけだけど、これはもうほんとに美味しいちゃんこ鍋で、ただ美味しかったとかそういうのを通り越して、既にいい想い出になりつつあったりする。本当に美味しいものを食べたとき、僕はそんな気持ちになることが多い。
で、そのときに誕生日プレゼントとしていただいたのが、ポール・マッカートニーとユースによるユニット=ファイアーマンの新作『Electric Arguments』と、ジュリアン・レノンの『Photograph Smile』。実にビートリィなり。
んで、ちゃんこ屋さんの後は、銀座にあるロック・バー「
Bar Zep」へ移動し、そこでファイヤーマンを聴いたわけだけど…。
いやー、びっくりした!素晴らしかった!自然体のポール・メロディいっぱいで、でもどこかアンビエントで、ほどよく幻想的で、徐々に末広がりになっていくサウンド。そこには、ポールのアイリッシュとしてのルーツがはっきりと感じられた。個人史的な視点からスタートしたアルバムは、静かな歴史性を身にまといながらすすみ、最後には雄大な北の大地の風景を浮かび上がらせる。これは一種のトータル・アルバムだと思ったし、きっとポール自身もそんな意識で作ったんじゃないかな?と思ったりもする。つまり、これはポールにとってのルーツ・ミュージックでもあるのかなぁと。それを、伝統的な楽器や古いやり方で辿るのではないあたりが、ある意味、ポール・マッカートニーらしいと思った。
そんなわけで、繰り返し聴いてるファイヤーマン『Electric Arguments』。おすすめです。
MIYAI