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Sandfish Records Diary

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Thriller

 今朝、いつものようにこの日記をつけようとPCを立ち上げて、マイケル・ジャクソンが亡くなったことを知った。僕は、レコード棚から『Thriller』をひっぱりだし、ターンテーブルにのっけた。部屋では、マイケルの生命力に溢れた歌声が、躍動している。

 毎月のようにミュージシャンの訃報が届く。いつ誰がこの世を去ったのか、覚えていられないくらいに。最近では、清志郎、バリー・ベケット、ケニー・ランキン。でも、数ヶ月前のことは、もう忘れてしまった。それくらいたくさんのミュージシャンが、この世界からいなくなっている。

 僕は、一部のヒット曲を除けば、マイケルの音楽の熱心なリスナーだったわけじゃない。でも、僕が洋楽を聴き始めた頃に、マイケルは『Thriller』を発表した。中学生だった僕が、その巨大な成功から、逃れられるはずはなかった。マイケル・ジャクソンの音楽をすすんで選んだ覚えはない。でも、僕の周りには、いつだってマイケル・ジャクソンがいた。ヒット曲、プロモーション・ビデオ、マイケルを真似するたくさんの友人・知人・有名人。あのときの彼は、僕にとって、そういう存在だった。

 『Thriller』の中で、ポール・マッカートニーが“Girl is Mine”をマイケルと一緒に歌っている。確かチャートでは2位まで上がったように記憶している。でも、マイケルを取り巻く環境が劇的に変化したのは、次のシングル“Billie Jean”からだったと思う。マイケルは、一気に階段を駆けのぼり、世界一のスーパースターになった。その後、マイケルがポールのアルバム『Pipes of Peace』に参加し、その中から“Say Say Say”が大ヒットを記録した。でも、友達からはマイケルのおかげでヒットしたんだと言われた。ポール・ファンの僕は、なんだかいい気がしなかったが、それも今となっては、悪い想い出じゃない。

 マイケル・ジャクソンといって僕が思い出すのは、学校で友達と一緒に“Beat It”や“Thriller”のプロモビデオの真似をしたり、わざと高い声で歌ってみたり、廊下でムーンウォークの練習をしたことだ。そうしたことのひとつひとつが、音楽にどんどんのめりこんでいったあの頃の僕と、深く結びついている。けっして、彼の熱心なファンではなかったけれど。

 マイケルがこの世を去っても、彼のイメージは、他意と悪意を含んだまま、誤解され、ねつ造され、本当のことは忘れ去られながらも、いつまでも残りつづけるのだろう。ちょうど、70年代のエルヴィスがそうであるかのように。でも、彼のことを本当に愛する人達の心には、本当の姿しか残らない。そうに違いないし、どうかそうあって欲しい。

 『Thriller』は僕が持っている唯一のマイケルのレコードだ。でも、自分で買ったわけじゃない。当時好きだった女の子がマイケルのファンだと知ったとある少年が購入し、告白してフラれ、「もうこれいらねーや」と僕の友人にあげたのを、めぐりめぐって僕がもらい受けたもの…だったりする。で、僕が受け取った理由も、ポールとのデュエットが収録されているからだった。

 そんな僕なので、ショックとかそういうんじゃないのだけど、どうにもさびしかったりする。想い出を彩ってくれて、どうもありがとう。感謝してます。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2009-06-26 09:30 | diary | Comments(4)
Commented by jerry at 2009-06-26 21:33 x
本当にビックリしました。 今日は、『Pipes Of Peace』を聴きました。

何気ない毎日におわれ、忘れがちですが、死はいつ訪れてもおかしくない
さけられない「現実」として受け止めなければならないことを、考えさせてくれます。

奇しくも、マイケルが亡くなった25日は、ビートルズが♪愛こそはすべて
を全世界に向けて衛星放送をされた日だったようです。
Commented by SADA at 2009-06-26 21:57 x
jerryさん、MIYAIさんこんばんは。
マイケルの死。
テレビのニュースでも大きく取り上げられてますね。
でも、なぜか私自身はショックも感じてないし、悲しさも感じてないんですよ。
ジョン・レノンの死後、新しい音楽を聞かなくなり、
80年代はテレビなしの生活をしていた私には、
絶頂期の彼をあまり身近に感じていなかったのかもしれません。
それでも、ジャクソンファイブの「Never Can Say Goodbye」は好きなので、
子供の頃の顔を思い浮かべながら合掌です。
Commented by torami at 2009-06-27 01:09 x
MIYAIさん、こんばんは。
マイケル死去のニュースはエルヴィス死去の時と同じような感覚です。
特にファンというわけではなかったけれど
あれほどのスーパースターなのにこんなにあっけなく亡くなるとは。
あまりに突然だったこと自体がショックでした。
80年代初めごろはマイケルにたくさん楽しませてもらいました。
宮井さんまでもがムーンウォークですか?
それはちょっと拝見してみたいです。

彼はポールと和解したがっていたという噂もありましたが
それもできないまま逝ってしまいました。
ポールは何かコメントするのでしょうか。
Commented by sandfish2007 at 2009-06-27 08:09
◇Jerryさん
さすがにびっくりしました。僕は『Thriller』をせっせと聴いてました。ちょっとしたきっかけで。誰にでも「死」はやってくるのかもしれませんね。マイケルが幸せだったのかはわかりませんが、どうか安らかに。

◇SADAさん
こんにちは。子供の頃のマイケルの素直な歌声には、天才ならではの閃き情熱がありますね。大学生くらいの頃にジャクソン5を聴きながら、「この頃のマイケルは凄いですねー」と先輩に話したら、「きっと今も凄いんだと思うよ」と言われたことがあります。きっとそうなんだろうなぁと思ったものでした。

◇toramiさん
イメージばかりが肥大してしまったところが、どこかエルヴィスと似てるなぁと僕も感じます。突然逝ってしまったところも。ムーンウォークは、もちろんできませんでしたけどねー。子供らしい真似事でございます。ポール、コメント出しましたね。とてもシンプルなポールらしい声明だと感じました。
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