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Sandfish Records Diary

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重みがなくてもいいと思う

 今日も雲間から青空のぞく梅雨の晴れ間。窓を開けても、さほど風がないのか、部屋にはもわっとした空気が停滞中。気分を軽くしたくて、ブライアン・アダムスのレコードをターンテーブルにのっけてみたりする。ブライアンの重みのなさが、僕はけっこう好きだったりする。

 僕が10代を過ごした80年代というのは、実際はどうであったかはともかく、表面的には「明るさ」が全面肯定されているような雰囲気があって、そんな風潮に流されまいと、僕は僕で、少年なりに、つとめて斜に構えていたものだった。でも、今みたいに閉塞感ばかりが強くなってくると、あの頃のノーテンキな空気というのが、ふと懐かしく思えたりもする。勝手なものなり。

 あの頃、天気が良くて気分のいい日には、ブライアン・アダムスやヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの音楽を良く聴いた。もちろん、ブルース・スプリングスティーンも。あと、ジョン・クーガー・メレンキャンプも。つまり、シンプルなアメリカン・ロックが好きだったわけで、それは今も基本的には変わっていないように思う。なんていうか、おかしなことをして人を驚かそうみたいな、そういう奇をてらった感じがなかったのが、多分、僕にはよかったんだと思う。

 ちなみに、服装とか髪型は、流行ってるものは、どれも好きになれなかった。パステル・カラーのシャツも、でっかい肩パットも、ワンレンのソバージュも、太いまゆげと派手な口紅も、どれもこれもがいただけなかった。とりあえず、全部廃れてってくれて、本当によかったと思う。…って、今さらそんなことはどうでもいいんだけど。

 ま、いいや。で、なにが言いたいのかというと、どうも僕には根がおめでたいところがあるみたいで、それは今という時代を生きていくのに、けっこう役立っているなぁと思うときがたまにあるんだけど、そのおめでたさって、ひょっとすると、80年代に10代を過ごしたことで培ったものかもなぁと、なんとなくそんなことを、ブライアン・アダムスの歌を聴きながら、思ったのだった。

 結論:明るいのはいいことだと思う。

 えっと、暗いのが悪いということではなくて。ただ、どんな時代であれ、希望や可能性を感じながら暮らしていきたいなとは思う。

 MIYAI
by sandfish2007 | 2009-07-14 09:38 | diary | Comments(0)
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