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Sandfish Records Diary

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「風に吹かれて」が聞こえてきた朝に

 テレビをつけたら選挙のことがやっていた。横目で見ながらインターネット・ラジオをつけたら、ボブ・ディランの「風に吹かれて」が流れてきた。僕は少しだけ考えてから、テレビを消して、ディランの『The Freewheelin'』をターンテーブルにのっけた。良い意味でも悪い意味でも、僕はけっこう、そういう人間なんだと思う。

 昨日はなんだかとても眠たい1日で、うつらうつらとアルバイトをこなした。それでも、しっかり働いたときと同じ時給がもらえるのだから、なんじゃらほいと思わないでもない。まぁ、おかげで助かってるんだけど。

 ボブ・ディランをずっと熱心に聴いてきた。彼の声が好きだし、彼の書くメロディが好きだし、言葉の使い方と響きが好きだ。強靭な精神とセンシティヴな感性。風に立ち向かっていく勇気。僕は、ディランやスプリングスティーンの歌を聴いて、音楽から「生きる」ということのひとつの意味を学んだんだと思う。

 僕はこれまで選挙に行ったことがなくて、それはなんでかというと、自分達のやっていることは正しいと主張する人の話が、どうも生理的に受けつけないということも、理由のひとつとしてあったのかなぁと思う。でも、39歳になって、ひとりで音楽レーベルなんてのをやってると、自分の気持ちひとつで自分と合わないものと関わっていかないことが、あまりに容易にできてしまう。そうなると、だんだん自分が純化していって、知らずうちに頑なになっていって、自分の感覚や感性からはずれたものと折り合いをつけることが不得意になっていく。昨年暮れくらいから、そんなことを感じる機会がぽつぽつとあったりしたもんだから、これはあまりよろしくないなぁと思って、それで今回の選挙には、とりあえず参加してみようかなぁと、そう思ったのだった。

 でも、ディランが流れてくれば、テレビ消しちゃうわけでね。ま、そんなもんなんだけどね。
 
 ディランは、人の心を歌う。自分が感じたことを歌う。でも、それが正しいことなんだと主張したりせず、無責任な僕も受け入れてくれる。自分の心に嘘をつかなければそれでいいのかなぁ、と思わせてくれる。そんなディランの歌声に、僕は勇気づけられ、ひとりぼっちじゃないんだと、安心するのだと思う。

 まだ買ってない新作も、はやく聴いてみたい。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2009-08-19 09:28 | diary | Comments(0)
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