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Sandfish Records Diary

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Empty Sky

 ぐっすり寝て、すっきり起きる。さっくりと仕事をする。そんな午前中を過ごし、さっき昼飯を食ったところ。ブルース・スプリングスティーンを聴きながら味噌煮込みうどん。どこぞから暑苦しいという声が聞こえてきそうだと思いつつ、汗をかきかき食らう。最高。

 毎年この時期になると、『The Rising』を聴きたくなる。9.11のテロに触発された作品はたくさんあれど、被害者や遺族の哀しみと再生への希望を、これほど見事に歌に込めた作品はないと思っている。大好きな曲のひとつに“Empty Sky”という歌がある。あるべきところに、あるべきものがない。いるべき人がいない。あの日のNYはいい天気で、ツインタワーが空にくっきりと浮かび上がっていた。しかし、今そこにはもう空しかない。

 ヨルダンの平原で、木から弓を作った
 悪の木から 善の木から
 あなたの唇にキスをしたい
 目と目で見つめ合いたい
 今朝目覚めたとき、そこには空しか見えなかった

 おぼろな記憶だから間違っているかもしれないけれど、ヨルダンの平原とはアダムとイブがいた人類創世の場所。そこには例の木が立っていて、いつしか人はそれで道具を作るようになる。ちょうど映画『2001年宇宙の旅』の冒頭で、猿人たちが道具を使うことを覚え、木片かなにかを空に放り投げたように。するとそれが宇宙船ハルに変わったのと同じように、この木で作られた弓で射られた矢は、時空を超えて、ハイジャックされた旅客機となり、ツインタワーへ突っ込んだのだ。

 僕はこれをスプリングスティーンの訳詞をされている三浦久氏のHPかなにかで知った。わずか数行の歌詞で、ここまで聴く者の心を喚起するということ。それだけの深みを秘めているということ。これこそが、本物のソングライターの仕事なのだと思う。こういう歌と出逢うたび、僕は、音楽から人生を学ぶことができることを知るのだ。

 今日はこれから江ノ島へ。日没まで友達バンドのフリーライブを観て、夜はまた別の友達がビールを持って遊びに来る。一緒にフライヤーを作って、ビールを飲んで、音楽を聴く。そんな風にして今日という1日は終わり、また新しい1日が始まるのだろう。

 今こうして穏やかに暮らせてることに、改めて感謝したい。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2009-09-13 14:40 | diary | Comments(0)
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