ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

Born to Run

 目覚めに“Born to Run”を聴く。朝の陽射しのようにきらきらと輝くこの曲を聴く。今日は大磯でマラソン大会がある。それに参加する「バー・ケインズ」のマスター=ゲンちゃんは、なかなかのランナーだったりする。そんな彼が、一番しんどいときに沿道で誰かが“Born to Run”をかけてくれれば、きっとタイムは上がるだろうと言っていた。実験してみたい気分にかられないでもない。

 以前、大学の先輩が「最近おかしな犯罪とかあるけどさ。みんなきっと“Born to Run”を聴いたことがないんだよ」と言ってたことがある。それはどうかなと思うけど、言いたいことはわからないでもない。なんというか、この曲には、人に希望を与えるような、そんな特別な力があるんだと思う。
 
 かつて、僕は大きな火傷をした。顔の皮を全部剥くくらいのひどい怪我だった。「もう元には戻らないかもなぁ。それもしょうがないかなぁ」と、身動きのできない体で、僕は病院の天井を眺めていた。そんなときに、妹がこの曲を僕に聴かせてくれたことがある。イントロが流れた瞬間、体中の血管が開き、血やアドレナリンが、トップスピードで僕の中を駆け巡るのをありありと感じた。そして、すべての傷口が悲鳴を上げるかの如く痛み出した。それは、信じ難い体験だった。音楽を聴いて、これほどまでに肉体が反応したことなんて、後にも先にも、このときだけだったりする。

 だから、僕は彼らの言うことが、よくわかる気がする。これは、多分、そういう曲なんだろうなと。

 昨夜は、気持ちの切り替えがうまくいかず、そんな自分に苛立ち、仕事が手につかなかった。焦燥感にかられ、『Born to Run』をターンテーブルにのせた。まず“Backstreets”を聴いてから、アルバムを通して聴いた。夜が更けるまでスプリングスティーンの歌を聴いた。そしたら、心が少し軽くなった。なぜかはよくわからないけれど、多分、そういうことなんだろうなと。

 今日、コースを走るすべての人に“Born to Run”を。薄曇りの空だけど、心には陽射しが降り注ぎますように。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2009-11-08 10:12 | diary | Comments(0)
<< やれやれ らんぶる街 >>