ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

ストレッチをしながら思ったこと

 スタンダードなクリスマス・ソングを聴きながら、ストレッチをする朝。ココアを煎れてみたけれど、やっぱり不味かった。今回はちゃんと砂糖も入れたのに。「こりゃだめかもしれんな」とつぶやきつつ、ささっと流しに捨てて、シナトラやエラ・フィッツジェラルドの歌に合わせて体を伸ばす。穏やかで、優しげで、メロディから慈愛が溢れてくる。クリスチャンでない僕にも、それくらいはちゃんと伝わってくる。

 僕の好きな寅さんの映画の中で、とらやの主人であるおいちゃんが、2階の部屋でごろごろしてる画家にこんなことを言うシーンがある。「(画家が昼は鰻を食いたいと言ったの対して)鰻ってのはな、わしらみたいな庶民が、ひと月かふた月に1回、なんかいい事があったときに「それじゃ今日は鰻でも食おうか」と言って、大騒ぎして食うもんだ。あんたみたいな働きもせずにごろごろしてる人が食ったら、罰が当たるぞ」と。しみじみそうだよなぁと思う。鰻であれ、クリスマスであれ、お祝い事ってのはそういうものだ。毎日がんばって、我慢して、一生懸命生活しているからこそ、待ち遠しいのだと思う。

 例えば、ナット・キング・コールの歌の向こう側に、そんな庶民の姿が透けて見える。いつもよりも、笑顔が明るくて、あたたかくて、幸せそうだ。それは毎日つづくものじゃないし、ひょっとしたら訪れないかもしれない。でも、がんばっていればきっといいことがあると信じることが、希望だし夢なんだと思う。

 そんなことを思いながら、ひざの裏側や股の内側や体側を伸ばしてみたりする。僕は大丈夫だろうか?罰は当たらないだろうか?当たらないよね?と自問自答してみる。きっと、もっとがんばれたと思う。でも、僕のキャパシティでは、今はこれが精一杯なのだろう。そんな悔しさが、少しばかり滲んだりもした。

 昨日は、夕方になると風が強まって、海はなかなか大変なことになっていた。波が幾重にも連なり、まるで日本海みたいだった。だから、僕は写真を 1枚だけ撮って、すぐにその場を立ち去った。いつの間にか、太陽の沈む場所が、随分と富士山から遠ざかっていた。そんな季節なんだなぁと思ったりした。

 MIYAI
f0182140_8432767.jpg

[PR]
by sandfish2007 | 2009-12-21 08:44 | diary | Comments(0)
<< It Ain't Me... Jeannie Needs a... >>