ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

カナダの詩

今夜は寒い。雪が降り、冷たい風が吹いている。
とても外になんかいられない。
だから、僕は家の中にいる。
ストーブをたいて、あたたかいシチューを飲んでいる。

この国の夏は短い。
暖かくなったら湖へ行こう。
もし、もっと遠くへ行けるなら、
光輝く海まで、行けたらいいなと思う。

外では風が舞い、なにかが突き付けられている。

ずっと家になんかいられないから、
夏を待てない僕は、出かけていく。
車があたたまったら、どこまでもつづく道を走っていこう。
道ばたには誰もいない。
行き先を訊ねる人も。ヒッチハイカーも。
彼らの影さえも。
僕はひとりで走り続け、反対側の海へ辿りついた。
そこには僕以外に、誰もいなかった。

夏がやってきて、仲間達と日向ぼっこ。
太陽が、時間をかけて、体を温めてくれる。
知らないうちに堅くなっていた心を溶かしてくれる。
花が咲き、風にのった草木の香りが、
遠くからやってきては、鼻をつく。

風が寒さを運んでくる。
冷たい大地にさらされながら。
冷たい川の底を見つめながら。

外は寒い。雪が降っている。
今夜も積もることだろう。とても外になんかいられない。
だから、僕は家の中にいる。
ストーブをたいて、あたたかいシチューを飲んでいる。

あぁ、カナダよ。
僕らにしか歌えない歌が、きっとあるよ。
[PR]
by sandfish2007 | 2010-03-01 09:34 | diary | Comments(0)
<< ハレルヤ In a Flash >>