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Sandfish Records Diary

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Get Back in Line

 トーストに水菜を敷いて、マヨネーズかけて、両面焼いた目玉焼きのっけて、またマヨネーズかけて、ケチャップもかけて、ブラック・コーヒーをひとすすりしてから、がぶり。なんとなくえせアメリカンな朝。でも、聴いてるレコードはキンクスの『ローラ』。つくづくブリティッシュ。結局、僕はこんな風にして大きくなったんだと思う。

 W杯のブラジル対オランダを観た。前半にあれだけ強かったブラジルが、後半で自滅するようにして破れた。強さと脆さ。彼らもまた僕らと一緒なんだと思った。今宵は、アルゼンチン対ドイツを観るつもり。僕がアルゼンチンを応援する理由は、子供の頃がマラドーナの全盛期だったことと、アルゼンチンのスタジアムで実際にサッカーを観たからだ。でも、ドイツは強い。あのカウンターの迫力はすごい。だから、とても楽しみだ。

 僕が、おそらくキンクスで一番好きな歌は“Get Back in Line”だろう。これは日雇い仕事をもらおうと早朝の列に並ぶ男の歌だ。とてもいい天気で、お陽様は残酷なまでに燦々と降り注いでいる。こんな日に自分の人生と向き合うのは辛いもの。今日は仕事なんかしたくないなぁとか思ったりする。そこに、組合の男が自分のすぐ横を通り過ぎる。「彼は僕が生きるか死ぬか、飢えるか喰えるかを決める男」とレイは歌う。このとき歌の主人公は、今日という日が終わるとき、彼女にワインを買って帰りたいと思う。そして、自分が列に戻らなければならないことを悟る。こんな姿を彼女にはけっして見られたくないと思いながら、彼は列へと戻って行く。

 こうした日常の悲哀を書かせたら、レイ・デイヴィスの右に出る者はそうそういない。しかも、たまらなくメランコリックなメロディにのせて歌われるわけでね。つくづく天才だと思う。そして、歌の中の彼は、大体いくらくらいのワインを彼女に買って帰ったのかなぁと考えたりする。ちなみに『ローラ』の原題は『Part.1 Lola Versus Powerman and the Moneygoraound』。邦題は『ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第1回戦』。長いのだ。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2010-07-03 07:46 | diary | Comments(0)
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