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Sandfish Records Diary

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亀が泳ぐ街

 桑田佳祐が食道癌だと聞いて心配している。早期発見ということだから、大丈夫だとは思うけれど、癌には再発や転移もあるので、そんなことが起きないのを祈るばかりだ。なんであれ、早く見つかったのはよかったと思う。

 ジョージ・ハリスンが、喉頭癌の発見から4年後に再発し、肺への転移と脳腫瘍の合併症で亡くなったのが9年前。あのときは、なんて残酷な病気なんだろうとつくづく思った。だって、大変な思いをして切除しても、それで完治とは言えないのだから。そして昨年は、忌野清志郎が、喉頭癌の発見から3年後に癌性リンパ管症で亡くなった。

 最近、自分の父親も含め、周囲で癌がころころと見つかっている。年齢的なことなのか、そういう問題じゃないのか…。僕としては、大事ないことを祈るしかできない。今朝もそんな気持ちで桑田佳祐の歌を聴いている。

 洋楽一辺倒な僕が、日本人のアーティストでキャリアをまるごと聴いているのは、考えてみると、桑田佳祐と忌野清志郎くらいしかいない。桑田佳祐の歌は、どういうわけか流行りにのることが極めて少ない僕にとって、不特定多数の友人達と普通に共有できた数少ない音楽だった。おかげで楽しい思いをいっぱいさせてもらったし、その中のいくつかは特別な想い出として、今も心に残っている。

 万人に愛されるメロディとは別に、桑田佳祐はとっつきにくい変な歌もたくさん書いている。けれど、そういう歌にも妙な人懐っこさが隠されてて、いつしか好きになってたりする。あと、歌謡ロックみたいな曲の歌詞がひどく深遠だったりとか、わざとそうした不均衡を作りたがるようなところがある。こういうユーモアにとんだ反骨精神というのは、すごくアマチュア的だと思う。そして、こうしたピュアネスを持ち続けていられるのは、サザンというバンドが大学時代の友達で結成されたからなのかなぁと、勝手に思ってみたりもする。

 「亀が泳ぐ街」という歌がある。変な歌なんだけど、何度も聴いてるとほんとに亀が泳いでるような気がしてくる。病気の治療も、焦らずゆったりと、亀が泳ぐような気持ちでつづけられたらいいのだけど。僕が最後にサザンを観たのは、確か茅ヶ崎でのライヴだった。もう随分たつ。またいつか足を運びたいと思っている。がんばれ。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2010-07-29 08:52 | diary | Comments(2)
Commented by torami at 2010-07-29 23:42 x
今日はMIYAIさんが桑田さんのこときっと書いてくださると思っていました。
桑田さんのアマチュアっぽいところ、ピュアな部分を感じたのは、ポールの大阪公演の時。翌日スポーツ新聞を買ってみたら、桑田さん、ポールがライブで着ていたジャケットとそっくりなのを着て、ご自分もライブしてたんですよね。
ポールに対するトリビュートの一方でギャグにもしてしまうユーモア。桑田さんがやってしまうとなぜか全く嫌味を感じないのも不思議です。
ゆっくりゆっくり病気を直して、また出て来て欲しいです。
お父さまもお大事になさってください。
Commented by sandfish2007 at 2010-07-30 09:38
◇toramiさん
とても桑田佳祐らしいエピソードですね。冗談めかすことで愛情の深さが伝わってきます。以前、なんかインタビューで読んだんですが、桑田佳祐の家にはジョンの写真がいくつも飾られてて、それでインタビュアーがジョンの話をふったところ、「ほんとはポールが好きなんだけどね」と言ってました。ま、どっちも好きなんでしょうけど。
ほんと早く良くなってほしいです。親父のことも気にかけてくれてありがとうございます。嬉しいです。

MIYAI
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