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Sandfish Records Diary

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Skyline Pigeon

 昨晩の雨のせいもあり、季節がまたひとつ進んだみたいな涼しい朝。ゴミ出しのとき、外は少し肌寒く、今日は軽くはおえるものを持って出かけようと思った。熱いコーヒーが、いつもより美味しく感じられた。

 昨夜、部屋で仕事をしているとき、なにか耳馴染みのいい音楽をと久しぶりにエルトン・ジョンのベスト盤をかけた。人気絶頂だった頃の代表曲がずらり15曲。そのエヴァーグリーンさに軽く目眩がした。耳馴染みがいいだけじゃなく、胸にじんわりと広がるものがあった。

 僕はエルトン・ジョンのライヴを2回観たことがある。日本武道館で、1回目はピアノ弾き語り。2回目はバンド。どちらも素晴らしいライヴだった。最も印象に残っているのは、弾き語りで歌われた“Skyline Pigeon”だった。希望と心細さが入り交じった佳曲で、青さと繊細さに溢れた歌詞も気に入っている。なにしろ、歌い出しからしていい。

 あなたの手を離れてもいいかな
 遠い国へ飛び立たせてくれないか
 緑の平原、林、山々、
 花畑、森の湖を超えて、
 空は遥か故郷まで

 エルトン・ジョンとバーニー・トウピンが作る歌は(特にこの時期のものは)、書き手である2人とは違う第三者の物語のように聞こえる。バーニーが書いた空想の物語を、エルトンが語り部となって伝えているような感じだ。だから、もしエルトン・ジョン自身への共感がなくても、彼らが作り出した物語に共鳴すれば、歌は心に届くのだろう。ちょっと乱暴な言い方だけど。

 あの夜、日本武道館の1階席で、僕はエルトン・ジョンの背中を観ながらこの歌を聴いた。なにかが空へ飛び立っていくような、そんな感覚が確かにあったのを、今でもよく覚えている。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2010-09-15 08:56 | diary | Comments(0)
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