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Sandfish Records Diary

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“I Call Your Name”と“You Know My Name”

 えっと、今さらこんなことを言うのもなんですが、実を言うと僕はビートルズの熱心なファンだったりする。ファン歴はざっと30年ほど。ビートルズがあって今の僕がいるのは、まぁ、間違いない。

 今さら説明不要なビートルズだけど、彼らの曲の中に“I Call Your Name”という、あまり有名ではないけど、とてもいい曲がある。書いたのジョン・レノン。ちょっとやさぐれたムードをもった曲で、おそらくブルージーな雰囲気を狙ったんだろうなぁと思ったりする。ところが、ギター・ソロになると突然テンポが変化して、どこかノー天気な感じになるのだ。これは一体何故なんだろうと、初めて聴いたときからずっと思っていた(ざっと30年くらい前)。

 昨夜、バー・カウンターで居合わせたビートルズ好きの友人と話していると、“I Call Your Name”のことが話題にのぼった。「MIYAIくん、あれはスカだよ」と友人は言った。1962年のジャマイカ独立以来、スカは急速にジャマイカの音楽シーンを席巻していく。その波がイギリスに届いていないはずはなく、当時の最もヒップだったクラブ等ではいち早くスカが流れていたに違いない。そしてこの時期まさに成功を手にしていたビートルズの面々がスカに触れていたと考えるのは、極自然なことだと思う。そして、“ I Call Your Name”のリリースは1963年。どんぴしゃじゃないか。…てなことを、その友人は雄弁な口調で僕に語ってくれたのだった。

 1963年にビートルズがスカのリズムを取り入れていた。

 なんて心躍る話なのだろう。高揚に顔を赤らめた僕に、友人はこうつづけた。「ビートルズでスカのリズムを取り入れたのは“Ob-La-Di, Ob-la-Da”だって言われてるけど、“I Call Your Name”でとっくにやってるんだよ。MIYAIくん、『Anthology』は聴いたよね?あの中に“You Know My Name”のノーカット・ヴァージョンが入ってたでしょ。オフィシャル・ヴァージョンではカットされた部分、あれはもう完璧にスカだね」とのこと。僕は “You Know My Name”のノーカット・ヴァージョンのことすら忘れていたよ。

 帰宅してすぐに僕は“I Call Your Name”と“You Know My Name”と聴いた。こんな目線でこの2曲を聴いたのは初めてのことだった。わくわくして、すごく楽しかった。

 で、今朝も“I Call Your Name”を聴いている。ジョンはこの曲を17歳のときに書いた。それを1963年当時、最先端の音楽要素を加えてアレンジし直したのかもしれない。ギターでスカのリズムを刻みながら、ジョンはどんな気分だったのだろう。ちょっといきがったような、小さな興奮の中にいたのだろうか。そんな想像も、また楽しい。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2010-09-18 07:54 | diary | Comments(0)
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