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Sandfish Records Diary

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冬の朝なり

 冬になると豊かな情感をもった音楽が聴きたくなるのは、あったかい鍋を囲みたくなるのと、ちょっと似てるかもしれない。つまり、じんわりしたいということか。今朝はベターデイズのレコードをターンテーブルにのっけてみた。嫌いなところなんてこれっぽちもない1枚。誰一人無駄なことをしていない。シンプルなんだけど、音と音の隙間からなんともいえない滋養が溢れ出す。すごく奥行きがあるのだ。なんて素晴らしいんだろう。

 僕は、その都度いろんなタイプの音楽を聴きたい方で、ひとつの音楽スタイルに身を捧げる人達みたいには、なかなかできない。なにかを突き詰める前に、他のことがやりたくなる。聴いたことのない音にも気がいってしまう。それは音楽の仕事をする上で、いいことでもあり弱さでもある。

 だから、自分のことをよく知り、役割を理解する必要がある。自分が一番自信をもってできることはなにか。どうすれば人に喜んでもらえるのか。やるべきことはなんなのか。そうやって自分の立場を明確にしていくことで、自然と可能性が広がり、僕も生きやすくなる。僕にとって、自由とはそういうことだったりする。

 ポール・バターフィールドやジェフ・マルダーやエイモス・ギャレットだって、ルーツ・ミュージックだけじゃなく、いろんなタイプの音楽を好んだはずだ。でも、自分達が多分一番好きで、得意な音楽を演奏したのだと思う。そして、それが彼らの役割だったから、周囲を幸せな気持ちにさせることができたし、自分達もまた幸せになれたんだと思う。

 音楽はひとりでも楽しめるが、外の世界とコミットする大きな力にもなる。そんなことをちょっと思ってみた、よく晴れた冬の朝なり。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2010-12-04 07:47 | diary | Comments(0)
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