ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

Cigarettes and Coffee

 昨夜はオーティス・レディングを聴きながら、ウイスキーを飲んでいた。『The Soul Album』を聴いた。悲しみがにじみ出た歌声が、じんわりと体に沁みこんでくるのがわかった。これが24歳の青年の歌なのだから、いやはやまったく。近年、一番よくターンテーブルにのっけてるオーティスのアルバムは、これだったりする。静かな佇まいが気に入っている。

 オーティス・レディングを乗せた飛行機が、冬の冷たいに湖に墜落したのは、彼が26歳のときだった。僕が彼の名前を初めて知ったのは、15歳のときだった。その1年後くらいに歌声を聴いた。でも、最初はピンとこなかった。ほんとに大好きになったのは20歳なってからだった。ビールやウイスキーを飲みながら、先輩の家でよくオーティスやレイ・チャールズの歌を聴いたものだった。

 そういや、初めて自分のメール・アドレスを持ったとき、僕は「otis@〜」と設定した。それくらいオーティスが大好きだ。

 大人になってからオーティス・レディングを聴いても、これが20代半ばの男の歌だとは思えない。たくさんのことを経験してきた大人の男の声に聴こえる。それは僕に貫禄が足りないから、とりわけそう思うのだろうか。「ビッグ・オー」と呼ばれ、ソウル・バラードの王者を称されたオーティス。でも、ほんとはとても若かったんだよね。

 昨日はそんなオーティス・レディングの命日だった。なんか最近は追悼ばかりしてる気がするけど、思い出しちゃったらやっぱり偲びたくなる。日付が変わる頃、『The Soul Album』をターンテーブルに乗せた。“Cigarettes and Coffee”を聴きながら、シーバス・リーガルをストレートで舐めるようにして飲んだ。なにかがじんわりと沁みこんできた。なんて気持ちいいんだろうと思った。そして、天国にいるオーティスのことを、深く想った。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2010-12-11 07:49 | diary | Comments(0)
<< ノルウェイの森 仕分けした日に >>