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Sandfish Records Diary

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Slow Train Coming

 冬の朝。ボブ・ディランを聴きながらコーヒーをすする。

 3日の午後にこの部屋へ戻ってきた。ひと息ついて、レコード棚からハッピー&アーティー・トラウムをひっぱり出す。“Rabit's Luck”が、能動的に聴いた今年の1曲目。一応、干支にちなんでみた。

 その日は、割とレアな夜だった。不思議な時間が流れ、いつしか寝て、次の朝を迎えた頃には、すべてが元に戻っていた。そして、夜には穏やかな時間が待っていた。僕はボブ・ディランのレコードをターンテーブルにのせた。そしてディランの歌に込められた勇気に、またひとつ元気をもらったのだった。

 ディランは、たったひとりで向かい風に立つ。ザ・バンドのような屈強の騎士団を従えたときでさえ、ディランの佇まいはひとりだ。風に立ち向かうとき、ディランは逃げも隠れもしない。目を凝らし、その先にあるものを捉えようとする。ディランは進み、風は彼の横を吹き抜けていく。あの小さな体で。たったひとりで。

 うまく言えないのだけど、僕にとっても、何かを乗り越えるとはそういうことだ。自分は前へ進み、その横を風が通り過ぎていく。気がついたらなにかが変わっている。またひとつよくなっている。急ぐことはない。ただそんな風にして、時間を積み重ねていきたいと思うのだ。

 アルバイトが先に始まり、レーベルの仕事にはまだ手がつかない。やっかいな経理が立ちはだかっている。音さがしもつづけないといけない。新しくやりたいこともある。でも、今週末はお酒を飲む予定で埋まっている。だははん。

 ま、いいや。急ぐことはない。僕の汽車はゆっくりとやってくるのだ。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2011-01-05 09:27 | diary | Comments(0)
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