今日もずがんと鼻が詰まってる。うーひー。でも、ま、いいや。
震災後、数日間は音楽を聴く気になれなかったんだけど、今はまた聴くようになった。一番よく聴いているのは、ブルース・スプリングスティーンの『The Rising』。9.11のテロに触発されたアルバムで、被害者や遺族の哀しみと再生への希望を、これほど見事に歌に込めた作品はない。スプリングスティーンは、悲劇的で八方塞がりな現実を、音楽の力で救済の物語へと昇華している。
“Waitin' on a Sunny Day”の楽しげなフィドルのイントロが聞こえてくると、瓦礫の中で遊ぶ子供達の笑顔が浮かんでくる。“My City of Ruins”では、陰鬱なオルガンが鳴り、言葉は祈りのようだ。そして、力強い歌声からは、人々がゆっくりと(しかし確実に)、荒れ果てた大地にその足で立ち上がる姿が、はっきりと浮かび上がってくる。
言うまでもなく、僕は今回の震災と重ねて、このアルバムを聴いている。ひとり部屋にいるとき。目を閉じて。ずがんと詰まった鼻をすすりながら。あなた達のことを考えてます。がんばってください。
停電の影響で、アルバイトの勤務時間が減っている。そうなると、もらえるお金も減る。でも、家賃や光熱費は安くならない。だから、本来ならアルバイトがない日にも、率先して入れるようにしている。短い時間でも働けるなら働くようにしている。そんなわけで、昨日も今日も明日も明後日も、僕はアルバイトに出かける。あー、めんどくせー。でも、ま、しょうがないか。今はこんなことさえも、幸せだと思える。えっと、多分。
MIYAI