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Sandfish Records Diary

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Waitin' on a Sunny Day

 今日もずがんと鼻が詰まってる。うーひー。でも、ま、いいや。

 震災後、数日間は音楽を聴く気になれなかったんだけど、今はまた聴くようになった。一番よく聴いているのは、ブルース・スプリングスティーンの『The Rising』。9.11のテロに触発されたアルバムで、被害者や遺族の哀しみと再生への希望を、これほど見事に歌に込めた作品はない。スプリングスティーンは、悲劇的で八方塞がりな現実を、音楽の力で救済の物語へと昇華している。

 “Waitin' on a Sunny Day”の楽しげなフィドルのイントロが聞こえてくると、瓦礫の中で遊ぶ子供達の笑顔が浮かんでくる。“My City of Ruins”では、陰鬱なオルガンが鳴り、言葉は祈りのようだ。そして、力強い歌声からは、人々がゆっくりと(しかし確実に)、荒れ果てた大地にその足で立ち上がる姿が、はっきりと浮かび上がってくる。

 言うまでもなく、僕は今回の震災と重ねて、このアルバムを聴いている。ひとり部屋にいるとき。目を閉じて。ずがんと詰まった鼻をすすりながら。あなた達のことを考えてます。がんばってください。

 停電の影響で、アルバイトの勤務時間が減っている。そうなると、もらえるお金も減る。でも、家賃や光熱費は安くならない。だから、本来ならアルバイトがない日にも、率先して入れるようにしている。短い時間でも働けるなら働くようにしている。そんなわけで、昨日も今日も明日も明後日も、僕はアルバイトに出かける。あー、めんどくせー。でも、ま、しょうがないか。今はこんなことさえも、幸せだと思える。えっと、多分。

 MIYAI
by sandfish2007 | 2011-03-20 08:10 | diary | Comments(2)
Commented by 法律屋さんFROMおおさか at 2011-03-22 18:29 x
私も、マスコミで放映される悲惨な被災地現場の状況を見ているとBruceがTribute To The Herosで見せた“My City Of Ruins”のパフォーマンスがなぜがオーバーラップしてきました。クラレンス、スティーブ、パティが手を握り合い“Come On、Rise Up”と祈るように歌うシーンは今見ても胸が一杯になります。U2、ボンジョビ等の海外アーティストたちによる復興支援アルバムの着手が本日のニュースに掲載されてましたね。海外アーティストのこんな時の行動の早さや団結力にはいつも驚かされると同時に、彼らが日本という国を愛してくれているということが素直にうれしいです。
Commented by sandfish2007 at 2011-03-23 07:27
◇法律屋さんFROMおおさかさん
今回の震災で、やっぱり僕もあのときの“My City of Ruins”がまず心に浮かんできました。荒廃した自分の町への悲しみと、復興への祈りを込めたこの歌は、びっくりするくらい今の状況と重なります。それだけ普遍的な力があるのでしょう。本当に偉大な歌です。地元のラジオ番組に毎月10分程度のコーナーをもっているのですが、今回はこの曲をかけることにしました。Come on, Rise Up!

MIYAI
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