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Sandfish Records Diary

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トウキョウソナタ

 あったかい朝。桜もあちこちでいい感じらしい。そろそろかな。

 山田洋次が選ぶ日本映画100本。テーマ「家族」。昨夜は『トウキョウソナタ』が放送された。『東京物語』や『二十四の瞳』から50年後の家族。これらの作品をつづけて観ると、物質が豊かになったことで僕らが幸せになれたわけじゃないということが、ひとつの厳然たる事実として、静かな圧迫感をもって伝わってくる。むしろ、時代が進むにつれ、僕らは心に得体の知れない「闇」を抱えることになった。『トウキョウソナタ』が描いたのは、切り離されていく繋がりに必死でしがみつこうとする僕らの姿だ。お互いの中で膨らんでいく「闇」をうまく共有する術を見つけられない家族の物語は、ひとつの象徴と言えるかもしれない。しかし、そんな中にも美しいカケラは散らばっている。それが、屈折した思いやりの言葉だったり、少しひきつった笑顔だったり、最後に流れるドビュッシーの調べなのだろう。それらを見失いたくないなと思った。

 今は、希望を希望として描くのが難しい時代だと思う。それゆえに、まっすぐな希望が人々の胸を打つとも言える。しかし、実際にはいろんなことが複雑に絡まって、先を見据えるのはそれほど簡単なことじゃない。できることなら、そうした複雑事に絡み取られたくない。世界がもっとシンプルだといいのになと、よく思う。

 今日はこれから実家へ。そこでは僕の家族が暮らしている。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2011-04-07 08:40 | diary | Comments(0)
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