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Sandfish Records Diary

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吉祥寺のCD屋さん

 昨日はカレーライスを作った。市販のルーを使った普通のカレーライス。この世にはいろんなカレーがあるけれど、結局、僕はこういう普通のカレーライスが一番好きだ。もし仕事から帰ってきたときに、ビールと一緒に「はい」と出されたら、僕は感動のあまり「俺、お前には一生苦労させないっ!」とか言いかねない(たやすい)。

 さて、今日は吉祥寺にあるCD屋さんのお話を。店の名前は新星堂アトレ吉祥寺。アトレという駅ビルの中にある小さなお店だ。しかし、ここのルーツ・ミュージック・コーナーは、日本有数の充実ぶりなのだ。限られたスペースに、この店が独自で(というか担当者の審美眼で)セレクトしたCDがずらりと並ぶ。その品揃えからは、深いこだわりと見識が感じられ、いつもながら唸らされる。しかも、1枚1枚に愛情のこもった手書きコメント・カードが添えられている。スタッフがお薦めする試聴コーナーもあり、そこにも独自にセレクトしたCDが並んでいる。

 こういう店には本当の音楽ファンがつく。ここでしか買えないものがあるから、集まってくるのだ。だから、この店でプッシュしてもらえるととても心強い。エリカ・ギンペルやエドウィナ・ヘイズも、もしかすると日本で一番たくさん売ってくれたのは、ここかもしれない。かつては、売る側の顔が見えるこういう店がたくさんあったものだが、今ではほとんど見かけなくなった。だから余計に貴重だ。「でも、もっと売れないと韓流に売り場を取られちゃいそうで…」なんて話をお店のスタッフから聞くと、「それはいかんいかんいかんいかん!」と激しく思ってしまうわけでね。

 売上げはもちろん大事だけど、売上げより大事なこともある。元々、音楽の仕事というのは、そういう矛盾をはらんだものだ。その矛盾を「夢」や「希望」と言い換えてもいい。そうした遊びがなくなったら、この仕事はおしまいだ。

 さて、今日は薄曇り。さっき海まで歩いてったら、漁師さんが網を豪快に洗っていた。僕は昨日にひきつづきジョージ・ハリスンの歌を聴いていた。雲間から淡い光が降り注いでいた。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2011-06-07 09:19 | diary | Comments(0)
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