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Sandfish Records Diary

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火傷をしたときのこと

 昨夜、つらい話を聞いた。身内の病気のことだ。僕は受話器を置くと、しばらくベッドの上に寝転んで、天井を眺めた。そして、健康でいられるのは、なんてありがたいことなのだろうと思った。

 僕は大病をしたことはないのだけど、大きな火傷をしたことがある。当時、僕は26歳だった。天麩羅の油に火がついて、部屋は火事になる寸前だった。僕は燃えさかる鍋をつかんで、外に持ち出した。そのとき服に引火したのだ。僕は救急車で運ばれ、しばらくの間入院をした。顔の皮も全部剥けた。全体を包帯で巻かれ、ちょうどミイラのようだった。病院のベッドの上で、僕はドラマなどで見た火傷をした人達の顔をよく思い出した。ケロイドでひきつったような顔。きっと自分はあんな風になるのだろうなと思った。でも、起きてしまったことは仕方がないのだし、現実を受け入れて、これからの人生をやっていこうと思っていた。特に悲壮感はなかった。わざわざつらいことを考えたくなかったのだと思うし、なにより希望を失いたくなかった。彼女がいなくてよかったなと思ったのを覚えている。もしいたらきっと悲しませてしまっただろうし、後々困らせもしただろう。僕だけの問題でよかったと思った(善かれ悪しかれ、僕はこういう考え方をするところがある)。ただ、両親には申し訳なく思っていた。火傷した日の深夜、かけつけてくれたお袋に「ごめんね」とつぶやいたのを覚えている。あれは僕の本心だった。

 幸い僕の顔は、いくらかの傷は残ったものの、元通りに戻った。腕や背中には今も傷跡がはっきりと残ってはいる。きれいな体とは言えないが、まぁしょうがない。こうして元気に毎日を過ごし、バイトをしながらであれ、好きな音楽の仕事をつづけることができているだから。特に昨日の話を聞いた後では尚更だ。

 今はただ少しでも快方へ向かうことを祈っている。そして、また笑顔で会える日が来ることを願っている。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2011-07-13 08:53 | diary | Comments(0)
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