2011年大晦日の朝。もうひとつ寝るとお正月。そうかそうか。
振り返るまでもなく、震災と原発事故はあまりに大きい。3.11以降は、なにをするにせよ、なにを考えるにせよ、起きてしまったこの現実に対して、自分はどう向き合っていくのかを、考えずにはいられなかった。笑っているときでさえ、頭の中でなにかが暗く渦巻いていた。背中にどんよりとしたものを感じていた。僕はいつも通りであろうとした。しかし、なかなかいつも通りではいられない。それは、つまり、僕の日常が、もう以前とは違うものになってしまったということだった。一見同じようでありながら、確実になにかが変わってしまったのだ。
そして、今回のことで、政治家や企業やマスコミが、ここまで癒着し腐敗していることを、僕らはまざまざと知ることとなった。しかし、もう今まで通りというわけにはいかない。彼らの「いつも」もまた変わったのだ。今あるのはその残骸だ。
これからも僕らは生きていく。胸にあるこの不安や怒りを、孤独や悲しみを、どうにかして、それぞれのやり方で、ポジティヴなエネルギーに変えていくことになる。
「妄想は人を弱くする。夢と可能性は人を強くする。その夢と可能性を俺たちの歌から感じ取ってほしい。」 by ブルース・スプリングスティーン
今日で2011年が終わる。明日、2012年がやって来る。いい年にしよう。
MIYAI