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Sandfish Records Diary

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78回転の「トゥッティ・フルッティ」

 昨日、友達の家へ遊びに行くと、探偵がソファーに座っていた。本物の探偵に会うのは初めてだった。「どちらにお住まいなんですか?」と訊ねると、同じ町内だったので驚いた。そんな身近に探偵がいるなんて、僕はこれまで考えたこともなかった。「けっこう変装が得意なんですよ」とその探偵の隣に座っていた奥さんが教えてくれた。僕は感心し、「さすが探偵ですね」と言ってビールをかざした。彼もにっこり笑って、ビールの入ったグラスを僕に向けてかざした。僕はそんな彼を見ながら、「きっと探偵は酒を飲んでも酔っぱらっちゃいけないんだろうな。大変だな」と思った。

 それから、僕は馴染みのバーへ向かった。店内では芳醇なルイジアナの音楽が流れており、ひとりの男がたくさんのSP盤をスピンさせていた。それらは78回転のターンテーブルの上で、僕が見慣れているよりずっと速いスピードで回っていた。「45回転とは違いますね。目が回りそうだ」と僕が感心していると、「すぐに慣れますよ」とその男は言った。僕はカウンターに戻り、隣に居合わせた地元のミュージックマスターに質問をした。

 MIYAI:「SP盤ってなにでできてるんですか?」
 ミュージックマスター:「シェラックだよ。」
 MIYAI:「いつ頃までSP盤が主流だったんですか?」
 ミュージックマスター:「1957年とか1958年とか、その辺じゃないかな」
 MIYAI:「え?じゃ、デビューした頃のエルヴィスは主にSP盤で聴かれてたんですか?」
 ミュージックマスター:「そういうことになるね」
 MIYAI:「ドーナツ盤じゃなくて?あの「ハートブレイク・ホテル」が?」
 ミュージックマスター:「そうだね」
 MIYAI:「どうしてヴィニール盤に駆逐されたんですか?」
 ミュージックマスター:「割れやすかったからね。取扱いにくかったのかも」
 MIYAI:「ほぉー。」

 リトル・リチャードの「トゥッティ・フルッティ」が聞こえてきた。最高のロックン・ロール。DJの男がマイクに向かって「これがオリジナルです」と言った。うーん、そうだったのかぁ。エルヴィスもリトル・リチャードもチャック・ベリーも、最初はみんな78回転だったんだね。なんか大昔の話みたいだ。すげー。

 そんなこんなで時間は流れ、帰宅したのは午前4時だった。ディープな夜をありがとう。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2012-02-19 12:37 | diary | Comments(0)
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