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Sandfish Records Diary

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ばぁちゃん

 さっき目が覚めてメールを確認したら、ばぁちゃんの訃報が届いてた。昨日の夕方に亡くなったそうだ。享年103歳。大往生だと思う。でも、今は悲しい。とてもとても悲しい。

 一ヶ月ほど前に入院中のばぁちゃんを見舞ったのが、ばぁちゃんと言葉を交わした最後だった。ばぁちゃんは、音楽レーベルをやっていつまでも独身だった僕を、ずっと気にかけてくれていた。だから、最後に妻を紹介できてよかったと思う。ばぁちゃんは、妻の手を握り「遠くからありがとう。仲良くね。幸せになるんだよ」と言った。そして「あまり遅くなると悪いから」と僕らを気遣った。僕らは「また来るよ」と言った。でも、それは叶わなかった。今週退院すると聞いていたから、来週にでも会いに行くつもりだった。僕ら夫婦は式を挙げていないので、せめて写真だけでも撮って、ばぁちゃんに見せようと思っていた。しかし、それももうできない。僕はいつだって後手後手なのだ。

 夏生まれのばぁちゃん。今年は歳を重ねることができなかったけど、103年という長い時間を生きた。明治、大正、昭和、平成。価値観がめまぐるしく変化するのを、あの眼鏡越しに見てきたのだろう。いろんなことがあったはずだ。中には、褒められないようなことだって、きっとあったはずだ。でも、僕にはいつだって優しいばぁちゃんだった。

 人が亡くなると、その人のためにもっとなにかできたんじゃないかと、いつも思う。きっと、できたのだろう。けれど、それは切りのない話でもある。今は、ばぁちゃんのことを想い、悲しみ、その長かった偉大な人生に敬意と感謝を捧げたい。ばぁちゃん、いくつになっても元気なばぁちゃんは、僕らみんなの自慢だったよ。ほんとにありがとう。

 宮井 章裕
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by sandfish2007 | 2012-06-13 06:08 | diary | Comments(0)
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