ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

ヤク&間瀬憲治@サウサリート

 昨夜は「サウサリート」へ。素晴らしい歌声をもった若きシンガーソングライター=ヤクと、僕が最も信頼するミュージック・マスター=間瀬憲治によるユニットのライヴだった。ザ・バンドやジェフ・マルダーなどに影響を受けたヤクの歌は、26歳という若さとルーツ・ミュージックの深みが相まって、みずみずしい魅力を放っている。ライヴを始めてまだわずか半年ほどだというが、すぐに地元の音楽仲間の間で話題となり、今ではあちこちからライブのオファーが来ているようだ。そんなヤクの歌に、多彩な引出しをもつ間瀬憲治のセンスが加われば、いつも以上に豊かな歌が聴けるのではないかと、とても楽しみにしていたのだ。

 ライヴは、間瀬憲治らしい陰影のある響きをもったギター・インストからスタートし、そのままジェフ・マルダー、ザ・バンドのカヴァーとつづいた。ヤクがアコースティック・ギターとヴォーカル。間瀬憲治が、アコギ、エレキ、マンドリンを担当。乾いた土壌を感じさせるヤクの歌に、間瀬憲治が湿り気を含んだまろやかなエッセンスを加えていく。その瞬間に新しい豊かさあったと思う。基本的に間瀬は、ヤクの音楽性を尊重したプレイをしていた。例えば、ルーツィーなヤクのオリジナル・ナンバー「南十字星」に、豪快なスライド・ギターをぶつけてきたりと、そういう間瀬憲治もまた新鮮だった。ヤクの歌声には独特のムードがある。それは身につけようとしてもなかなか得られない種類のもので、そのことがヤクをあまたのシンガーソングライター達とは違う際立った存在にしていると思う。昨夜はザ・バンドの“Rockin' Chair”を、その繊細でザラついた声で、リチャード・マニュエルのように歌い上げた。真摯に歌い込まれた胸を打つ“Rockin' Chair”だった。ラストは、間瀬憲治のオリジナル・インスト・ナンバー「藤沢ワルツ」。映画『ラスト・ワルツ』を意識して作られたという、実に間瀬憲治らしい優しいメロディをもった素敵な曲だった。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2012-08-12 11:28 | diary | Comments(0)
<< 鶏飯 無理は禁物 >>