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Sandfish Records Diary

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オフの日の過ごし方

 昨朝、食パンが1枚しかなかったので半分こし、業者さんにトイレの水漏れを修理してもらうと、僕はキンクスの『ヴィレッジ・グリーン・プリザベイション・ソサイエティ』をターンテーブルにのせ、ソファーに寝転んだ。そして、テーブルに置かれていた村上春樹の『回転木馬のデッドヒート』を読みながら聴いた。キンクスが終わると、トッド・ラングレンの2枚組『サムシング・エニシング』をターンテーブルにのせ、ビールを呑んだ。お昼まではもうしばらく時間があったけど、妻も僕も既にお腹が空いていたので、昼食は早めにとろうということになった。僕の提案でピザを注文することにした。近所にピザのデリバリーがあり、店まで取りに行けばもう1枚サービスしてくれるのでお得だし、完全オフの日にアナログ・レコードを聴きながらたっぷりのピザとビールをいただくというのは、なんとも心躍ることだと思ったのだ。ピザ屋に電話すると「11時15分に取りに来てください」とアルバイトらしき男性が言ったので、言われた通りにした。ピザを受け取りに行くついでにコンビニでビールも買った。僕らは家に戻ると、トッド・ラングレンを聴きながら、あっという間にそれらをたいらげた。妻は床に敷いた蒲団に寝転んで(ここ数日、僕は風邪をひいていたので、彼女は居間で寝起きしていた)、やはり村上春樹の『パン屋再襲撃』を読み、僕は『回転木馬のデッドヒート』のつづきを読んだ。ターンテーブルの上のレコードは、トッド・ラングレンからビリー・ジョエルの『ストレンジャー』にかわった。アナログ・レコードを部屋でゆっくりと何枚もつづけて聴くのは、なんだか懐かしい気分になるくらい久しぶりで、いつしか僕は心地よいまどろみに包まれていった。ビリー・ジョエルのレコードが終わる頃、妻はすやすやと寝息をたてていた。僕は別室のベッドに行って昼寝をすることにした。

 3時間ほどたったろうか。目が覚めて居間に戻ると、妻はもう起きていてテレビで『科捜研の女』の再放送を観ていた。僕は彼女の隣に座り、一緒にそのドラマを観た。『科捜研の女』が終わると『相棒』が始まったので、そのまま観つづけた。外では雨が降ったりやんだりを繰り返していた。僕はテレビを消して、ターンテーブルにカーティス・フラーの『Vol.3』をのせ、『回転木馬のデッドヒート』の続きを読んだ。カーティス・フラーの演奏が終わると、B.B.キングの『ジャングル』をのせた。そして、ちょうどそのレコードが終わる頃、僕は本を読み終えた。昼にピザをたっぷり食べたこともあり、夜になってもあまり空腹は感じなかった。それよりも古い映画が観たかったので、散歩がてらレンタル・ビデオ屋へ行くことにした。雨はあがっていたが、念のため僕らは傘を1本持っていくことにした。妻に何が観たいか訊ねると、彼女はなんでもいいと言った。僕は古い白黒映画が観たくて、ビリー・ワイルダー監督の『昼下がりの情事』を選んだ(それと後日観るためにコロンボも借りた)。道すがらのコンビニで、ビールと焼酎とつまみも買った。雨がぽつぽつと降り出したので、僕らは傘をさして家に戻り、乾杯してから『昼下がりの情事』を観た。この映画を観たのはおそらく20年振りくらいだと思うが、あのときと変わらず素晴らしかった。妻は途中で寝てしまい、映画が終わった後もうとうとしつづけた。僕はレコードをターンテーブルにのせる代わりに、星野道夫のコンパクトな写真集とも散文集ともつかない本『ラブ・ストーリー』を手に取った。音のない部屋で静謐な星野道夫の文章を読むというのは、なんと心豊かな時間なのだろう。こんな風に1日を終えることができることを、僕は感謝した。いったいになにに感謝したのかというと、よくわからないのだけど。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2012-10-24 07:09 | diary | Comments(0)
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