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Sandfish Records Diary

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雨の夜のハロウィーン・パーティー

 昨夜は、友人主催のハロウィーン・ライブを観に、大磯にあるイベント・スペースへ出かけた。大磯駅に着いたとき、雨はしっかりとコンスタントに地面を濡らしていた。この駅で最後に下りたのはいつのことだろう?多分、20年くらい前だと思う。いくらか改装されてはいたけれど、おおまかにはあの頃のままで、奥まったところにあるトイレにもすんなり行けた(トイレは改装されていた)。なんてことないような出来事を、僕はいくつか思い出した。ほんとになんてことないんだけど、今ではそんなことさえ懐かしい。

 そのイベント・スペースは、駅からバスで10分ほど、割と立派な公園を通り過ぎたちょっと先にあった。天井は高く、壁には大きな絵が飾られており、アンティークな家具が趣味良く配置されていた。アップライト・ピアノもあり、音楽的なイベントやパーティーに使われることも多いのだろう。15年前にできたそうだから、僕が前に大磯駅で降りたときにはなかったんだな。なるほど。

 ライヴは楽しいものだった。バンド・リーダーは友人のサックス・プレーヤーで、もうひとり友人のパーカッショニストも参加していた。ボズ・スキャッグスや10CCやレイ・チャールズ等のカヴァーにオリジナルを何曲か。往年のシティ・ミュージックを野心的にアレンジした演奏で、曲によってバンド・リーダーである友人のヴィジョンが感じられた。終演後にそう伝えたら、首を傾げてたけど。ハロウィーン・パーティーということで、バンドは全員けっこう本気で仮装をしており、そんなところも面白かった。開演前〜インターバル〜終演後で聴けたDJのセンスも良く、いつもと違う空間で僕は新鮮な気持ちで音楽を楽しむことができた。

 帰りのバス停で傘をさして立っているとき、僕は過去と現在が入り交じったような不思議な気分になった。雨は静かに地面を濡らし、周囲には薄い靄がかかっていた。そこには過去の僕がいて、同じように現在の僕もまた存在していた。遠くでバスのライトが光り、こちらに向ってくるのが見えた。バスが僕の前に止まったときには、すべての輪郭がはっきりしていた。僕はいたって普通にバスに乗り込み、当たり前のように電車に乗り換えて、家に帰った。いつの間にか雨はあがっていた。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2012-10-29 10:06 | diary | Comments(0)
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