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Sandfish Records Diary

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11年目のジョージの日

 今日は敬愛するジョージ・ハリスンの命日。あれからもう11年がたったのか。今でも遺作となった『ブレインウォッシュド』や「マイ・スウィート・ロード(2000)」や「ホース・トゥ・ザ・ウォーター」を聴くと、当時の悲しみがほんのりと胸をよぎる。

 僕は毎年この日を特別な気持ちで迎える。時間が許す範囲で、ジョージのレコードを聴いたり、彼の歌をギターで弾いたりする。昨年は10年目だったので、馴染みの音楽バー「サウサリート」のマスター(これまたジョージさん)にお願いして、ジョージの曲だけをかけるDJナイトをやらせてもらった。通常営業中にひっそりとやったにも関わらず、最初から最後までお店は満席だった。数名の友人達がジョージにちなんだレコードを持ち込んでかけてくれた。あれはいい夜だった。

 「ジョージのなにがそんなに好きなの?」とたまに訊かれる。その質問に答えるのはフルマラソンを走るより難しい。しいて言うなら、静かなところ。つっぱった物言い。顔つき。皮肉とユーモア、優しさ。なによりジョージが残した美しい音楽。ギター。歌声。

 そして、映画『リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』の中でのリンゴのコメントを思い出す。病床のジョージを見舞った際の話だ。ジョージは体を起こすのもつらいくらいに弱っていて、おそらく会えるのはこの日が最後になるであろうことは2人とも感じていた。でも、リンゴには脳腫瘍の娘がいて、すぐに行かなければならなかった。リンゴがそのことを話すと、ジョージは「一緒に行こうか?」と言ったという。

 ジョージのなにがそんなに好きなのか?と訊ねられたとき、最近は彼の音楽と一緒によくこの話を思い出す。ジョージ・ハリスンとは、きっとそういう人なのだ。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2012-11-29 08:52 | diary | Comments(0)
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