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Sandfish Records Diary

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聖なる夜の「エピタフ」

 昨夜は「サウサリート」にてクリスマス・ディナーをいだたいた。それはそれは素晴らしい内容で、心のこもったもてなしで、DJは気配りのきいたセレクトで、しかもびっくりするほどお値打ちで、とても豊かな気持ちになれたのだった。僕はすっかり満足し、「あー、なんていい気分なんだ。今夜はこの余韻を大事にして過ごそう」と思ったんだけど、現実はそう思い通りにはいかない。

 藤沢北口にある「ケインズ」では、「ブラック・クリスマス」というDJイベントがやっていた。DJ達があまり幸せじゃないクリスマス・ソングをかけながら、ちょっと悲しいおしゃべりをするという趣向。「サウサリート」での夢心地なもてなしから一転、「あ、そうそう。これが現実だよね。俺、忘れるとこだった」という気分に引き戻してくれた。それでも特製クリスマス・ケーキ(これが美味い)がふるまわれたり、小さなツリーがカウンターの上に置かれてたりと、ちゃんとクリスマスらしさもあって、僕は引き続きいい気分で焼酎を呑んでいた。そう、あのイントロが流れてくるまでは…。

 僕が住む町には、浅見卓也というミュージック・マスターがいる。とにかく音楽と名のつくものならなんでも知ってるような人で、その独特の切り口から、みんなに一目置かれている存在だ。昨夜も「次のDJは素晴らしい浅見さんです」の紹介で、浅見氏が登場。さて、何をかけてくれるのかと思いきや、流れてきた不穏なメロディ。こ、これは、まさか、あの名曲ではないか。

 キング・クリムゾン「エピタフ」。

 普通かけますか?クリスマスに。「混乱こそ我が墓碑銘」とかいう歌ですよ。誰もが思いつかないチョイスに一同唖然。しかし、浅見氏は止まらない。「さて、つづきましては、ザ・ピーナッツが歌う「エピタフ」です。ライヴ・ヴァージョンでお届けしましょう」。「えーっと、次はですね、これもライヴ・ヴァージョンです。西城秀樹が歌う「エピタフ」。割とオリジナルに忠実なアレンジですね」えとせとらえとせとら。「エピタフ」はつづくよ、どこまでも。

 まんまと混乱させられた僕は、頭の中が「エピタフ」でいっぱいになり、帰宅してからは自分でレコードを引っ張り出して、「エピタフ」を繰り返し聴いたのだった。ブラック・メリー・クリスマス。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2012-12-25 07:21 | diary | Comments(2)
Commented by YUMI at 2012-12-25 12:20 x
素敵なクリスマスイブをお過ごしでしたね。
メリークリスマス!
Commented by sandfish2007 at 2012-12-25 20:33
◇YUMIさん
素敵だったり愉快だったり、なかなか濃いークリスマス・イブでした。メリー・クリスマス!
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