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Sandfish Records Diary

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Voices Inside 5周年

 昨夜は、マンスリーDJイベント「Voices Inside」の5周年をお祝いしてきた。クォリティが高いだけではない、常に「実りある音楽」を提供してきたイベントだ。ホストの二見潤は、我が町のブラック・ミュージック・マスターの異名をもつ男で、僕の大切な友人でもある。この夜で61回目を迎えたわけだが、僕は少なく見積もっても45回は足を運んでいるはずだ(ひょっとすると50の大台にのっているかもしれない)。ずっと横でこのイベントが成長していくのを見てきた。だから、誠に勝手ながら、自分のことのように嬉しかった。

 ひとつのイベントを5年つづけるというのは、簡単なことじゃない。そのためには、まず音楽への溢れる愛情と情熱、そして会場となるお店の理解を得る必要がある。そういう意味では、この町に「バー・ケインズ」があったことは、二見潤にとって幸運だったと言わねばならないだろう。「バー・ケインズ」でやれたからこそ、二見はじっくりと時間をかけて、今や彼のトレードマークとなった独特のトーキング・スタイルのDJを確立することができたのだから(少なくとも、そのための大きな助けにはなったはずだ)。「Voices Inside」は、華やかなイベントではないかもしれない。しかし、そこにはいつだってディープ・ミュージックの熱が充満し、それを敏感に感じ取った(やっぱり)ディープな人達が徐々に集まるようになっていった。

 そして昨夜、二見潤がつづけてきたこの5年間の功績にリスペクトを伝えるべく、総勢18名のDJが「バー・ケインズ」に集結した。ひとり20分の持ち時間で5曲を目安に、DJ達はそれぞれの想いを込めた選曲でターンテーブルをまわした。僕の出番は最後の方だった。この夜のために文章を用意していったのだが、酔っ払ってしまい、読みながら自分で笑い出したりと、あまり上手にはできなかったけど、精一杯のお祝いの気持ちを伝えたら、けっこうみんなちゃんと聞いてくれて助かった。

 6時間以上に渡るリレーDJナイトは、二見潤のかける「グッドナイト・スウィートハート」で幕を閉じた。いつもと同じだ。きっと来月の第3土曜日になれば、僕らはまた「バー・ケインズ」に集まるのだろう。そして、二見潤のトーキングDJに耳を傾け、笑い、酔っ払い、ひたひたになるまで音楽に浸るのだ。僕らは音楽の囚人なのだ。

 MIYAI
by sandfish2007 | 2013-03-18 11:29 | diary | Comments(0)
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