ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

フィル・ラモーンに捧ぐ

 一昨日、フィル・ラモーンが亡くなった。生粋の音楽人であり、とりわけプロデューサー/サウンド・エンジニアとして名の知れた人だった。中でもポール・サイモンやビリー・ジョエルの代表作を手がけたことは、彼のキャリアにおいても特筆すべきものだったと思う。クールなスタンスとハートウォームな肌触りが共存する、見事な音のバランス感覚。そこからは、彼が拠点としたニューヨークという街の洗練と躍動が、くっきりと浮かび上がってきた。誰と仕事をしても、どんなミュージシャンを使っても、共通する質感が必ずあり、一聴してフィル・ラモーンだとわかる彼独特の品格が失われることはなかった。それだけの個性を持ちながら、アーティストの持ち味を最大限に引き出そうとする音作りとその姿勢に、僕はいつも畏敬の念を抱いていた。

 フィル・ラモーンの死の悲しみは、彼が作りだした音楽同様、静かな波が打ち寄せるように僕の心を浸していった。昨日はなかなか仕事に没頭できず、夜にはポール・サイモンの『スティル・クレイジー・アフター・オール・ジーズ・イヤーズ』をターンテーブルにのせていた。今朝はビリー・ジョエルの70年代の諸作を聴いている。どれも大好きな作品だ。ビリーを聴き終えたら、フィービー・スノウも聴こうと思う。

 改めて彼が残した偉大な仕事に感謝の気持ちを捧げたい。その情熱と技術は受け継がれ、これからも音楽を明るく照らす光でありつづけますように。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2013-04-01 09:34 | diary | Comments(0)
<< だからなんだ いつの間にやら10年 >>