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Sandfish Records Diary

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ジョン・クレアリー・トリオ@横浜サムズ・アップ

 昨夜は、横浜の「サムズ・アップ」でジョン・クレアリー・トリオのライブを観た。ジョンは、ニューオーリンズを代表するピアノ・プレーヤーだが、実はイギリス人。17歳のときにニューオーリンズへ移り住み、50歳になった今ではすっかりニューオーリンズの地元民だ。それでも時折、彼のプレイからは故国であるイギリスの洗練された作風が見え隠れする。そのことはジョンの音楽を個性的なものにしているし、ひいては異国人がニューオーリンズという雑多な土地で生きる上での、ひとつの助けになっているのかもしれない。
 
 ライヴは本当に素晴らしかった。ニューオーリンズ・ミュージックのスタンダードからオリジナル・ソングまで、自由自在なリズムが垣根もなしに行き来する様は、無条件に楽しく、心踊るものだった。ジョンのピアノは気持ち良く転がっていた。曲の途中で、低音のシングル・トーンを指1本でボーンボーンと鳴らしたり等、遊び心も満載。そんなジョンとかけあいをしていたのが、ドラムのテレンス・ヒギンスだ(ダーティ・ダズン・ブラス・バンド)。この夜、僕がとりわけ感銘を受けたのは、彼のドラミングだった。ドラムセットに鎮座したテレンスは、微動だにせずに、魔法のようなビートを叩き出していた。肘より下しか動いていないからそう見えるのだが、耳に飛び込んでくる音の豊かさ、自由さに、僕はすっかり魅了されてしまったのだ。なんという強烈なスナップ!これがニューオーリンズという土地の底力なのかと思うと、気が遠くなった。終始、余裕しゃくしゃくのテレンス。曲のエンディングでも、両手でシンバルを叩いたりはせずに片手だけだったり。そんなところさえ、やけにかっこよかった。

 会場の「サムズ・アップ」は満員御礼。僕が到着したときには、もう椅子席はすべて埋まっていた。その後も立ち見のお客さんが次から次へとやって来て、とてもいい雰囲気だった。これからトリオは日本各地をまわることになっている。まずはいいスタートを切れたんじゃないかな。

 というわけで、今回のジョン・クレアリー・トリオのライブ、慎んで皆さんにもお勧めします。彼らがあなたの町に来たときには、ぜひ足を運んでみてください。楽しい夜になることを、ここに約束します。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-05-11 10:11 | diary | Comments(0)
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