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Sandfish Records Diary

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レオン・ラッセルがサングラスをはずしたとき

 昨夜はレオン・ラッセルのライヴを観に、六本木の「ビルボード・ライブ」へ出かけた。最近は毎年のように日本に来ているレオンだが、僕にとっては8年振りのライヴだった。

 カウボーイ・ハットにサングラス。そして仙人のようなというか、ZZトップのようなというか、伸ばしに伸ばした立派過ぎる白髭をたくわえている。僕が知る限り、15年以上はこの風貌だ。レオンは、ステージの右端に置かれたキーボードの前に座り、ステージ全体に目を配りながら演奏していた。メンバー全員に見せ場を与え、自分だけにスポットライトを集めるようなことはしない。そんな座長的なスタンスは、今も昔も変わらないなぁと思った。強烈な個性でバンドを束ねあげ、MCなど一切ないまま、一丸となってフィナーレまでなだれ込む。そんな印象のライヴだった。前半は、R&Bやカントリーなどのルーツ・ミュージック色を強く押し出した見事なパフォーマンス。後半は、代表曲とお得意のロックン・ロール・メドレーで客席を湧かせた。正味1時間15分ほどのステージ。「ビルボード・ライブ」という会場の性格もあり、パッケージ化されたショーには違いないが、重心の低いスワンプ・サウンドは、やはり魅力的だった。

 僕が相席させてもらったテーブルには、レオンの熱心なファンの方々が集まっていた。その中の一人は、もう10回近くレオンのライヴを観ていると言っていた。別の方も最近は毎年観に来ているらしく、「ライヴが始まると、もう凄いエネルギーだから、飲んだり食べたりなんてしてられないのよ」と、黒ビールを飲んでいた僕に熱っぽく話してくれた。そして「気分が乗ってくると、サングラスをはずすのよ。やっぱりあの目が見たいよね」と言った。

 ライヴの途中、レオンはサングラスをはずした。あのギョロっとした目が見えたとき、僕は静かに感動していた。老齢のため少ししょぼくれてはいたけど、その眼力の強さは紛れもなくレオン・ラッセルだった。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-05-18 11:12 | diary | Comments(0)
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