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Sandfish Records Diary

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ジョン・クレアリー・トリオ再び

 月曜日、ジョン・クレアリー・トリオのライヴにまた足を運んだ。前回観たのが横浜サムズ・アップという酒場でのライブだったのに対し、今回は渋谷クラブ・クアトロというライヴ・ハウス。キャパも大きくなり、雰囲気も大分違う。それに合わせて、彼らの演奏も前回とは大きく変わっていた。サムズ・アップでは、リラックスして余裕しゃくしゃく。まるで地元のクラブでの演奏を思わせた。お客さんの反応も親和的で温かいものだった。それに対して、クアトロでの演奏は、知らない土地で行われるツアー・バンドらしいものだった。うって出るような気合が伝わってきて、バンドが放つ熱量は前回を遥かに上回っていた。お客さんの反応も熱狂的だった。バンドは、そのエネルギーを受け止め、より大きなエネルギーに変えて投げ返す。ジョン・クレアリーのピアノは激しく鳴り響き、どこまでも転がりつづけた。テレンス・ヒギンスも体全体を使ってビッグ・ビートを叩き出していた。その凄まじい演奏に、僕は興奮し、ときに呆然としながら眺めていた。

 この夜のジョン・クレアリー・トリオの演奏は、本気だったのだと思う。これを体験できたのは大きい。しかし、それだからといって、横浜でのライヴの価値が下がるわけではない。あの夜に僕らがバンドと共有した細やかな感情のやり取りは、渋谷の夜にはないものだった。今想い出しても胸に温かいものが広がる。そこにいたのは、等身大のジョン・クレアリー・トリオだった。そのことが、僕にはとても重要に思えるのだ。

 今回のジャパン・ツアーは、古巣であるバッファローレコードのダグラスさんの尽力で実現したものだ。おかげで、想い出に残るいい時間を過ごすことができた。感謝!

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-05-22 08:49 | diary | Comments(0)
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