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Sandfish Records Diary

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お店の閉店

 今朝、フェイスブックでタワーレコード横浜モアーズ店が閉店することを知った。タワレコが横浜からなくなることより、こういうニュースをフェイスブックで初めて知ったことに、少なからず驚いている。それだけ店舗との関わりが薄れたのだと、今さらながら感じた。

 うちのような洋楽のインディーズ・レーベルにとって、かつては店舗との関係が命綱だった。すべてはお店の試聴機からはじまった。広がるものは広がり、広がらないものはそこで終わった。だから、新譜が決まると、僕は多くの時間を店舗まわりに費やした。足を運べる店には顔を出し、地方の店には片っ端から電話をしてオーダーをとった。地道な作業だったが、店のスタッフと音楽の話をするのは楽しかったし、そうした努力がけっこう実ったのだ。

 今はもうそういう時代じゃない。店は売り上げが下がると、無名の作品をプッシュしづらくなった。けれど、僕らに対する条件はCDが売れていた頃と変わらない。むしろ厳しくなっていった。僕らは僕らで、大手CDショップよりも経営が苦しいから、売れないのに同じ条件ではつづけられない。僕はいつしか店営業から距離を取るようになっていった。つきあう店舗はこちらで選ぶようになった(その店がうちとつきあいたいかどうかはともかくとして)。今ではまともに顔を出しているのは数店舗だけで、あとの店には音資料だけ送って電話もしていない。やるだけ損をする可能性が高いと思うからだ(経験則)。1度でも損がつづけば、うちは終わってしまう。だから、うちの音楽を届けるための、もっとふさわしい道を探している。

 とはいえ、閉店のニュースを聞くのはやはり淋しい。ずっとお店でいい音楽と出逢ってきたし、力を合わせて仕事をしてきた。ささやかながらいい仕事もした。だから、がんばってほしい。規模の縮小は避けられないにせよ、きっと道はあるはずだ。レーベルにはレーベルの。店には店の。そして、いつの日か、また一緒に何かができたらいいなと思う。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-06-04 07:00 | diary | Comments(0)
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