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Sandfish Records Diary

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こんな風に15年

 昨日は、前日のお酒を体いっぱいに残したまま過ごした。午前中はひたすらごろごろし、ようやく家の外に出たのは夕方前だった。無目的に海へ。いつものウッドデッキに辿り着いてごろり。波の音を聞きながら目を閉じると、それは気持ちがよかったのだった。

 周囲の風景を眺めながら、ふと、ここに引っ越して来た15年前のことを思い出した。真剣に小説を書いてみようと、僕は勤めていた会社を辞めた。埼玉のアパートを引き払い、藤沢市片瀬に部屋を借りた。28歳の春だった。海まで自転車で10分もかからない環境は、今思うと、真剣に小説を書き始めるのにはあまり向いてなかったのかもしれない。気がつくと、僕は予想以上にのびのびと暮らしていた。まぁ、実際は環境のせいじゃないのだけど、結局、僕は小説を書くということに期待していたほどのめりこめず、お世話になっていたアルバイト先がなくなったことで再就職を余儀なくされ、当初の売れない小説家になるという目論見はフェイド・アウトしていったのだった。それから、就職した会社をまた辞めて、自分でレーベルを始め、今はアルバイトをしながらどうにかそれをつづけている。いくつかの出会いと別れを繰り返し、結婚もした。

 あれから15年。振り返ってみると、それなりに変化があったんだなと思う。目に映る景色もその分だけ風化した。けれど、変わってないと言えば変わってない。僕も、僕を取り巻く景色もだ。43歳の僕がここにいて、海も空もウッドデッキも変わらずここにある。それは不思議なことであり、当たり前のことでもある。よかったなと思えるのは、この小さな変化の連鎖にリアリティを感じていることだ。これが僕の人生なのだと。

 もう少しなんとかしたい。ずっとそんな風に考えてきたような気がする。そんなところもまだ変わっていない。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-07-26 08:20 | diary | Comments(2)
Commented by YUMI at 2013-07-27 09:16 x
そんな経緯があったんですね。
売れる売れないは別として(大事だけどw)、続けることに意義があるのじゃ(自戒を込めて)?
小説書くこと、続けてください。そして、読ませてほしいです。
Commented by sandfish2007 at 2013-07-27 21:03
◇YUMIさん
ありがとうございます。いつかまたそんなタイミングが訪れるといいなぁと他人事のように思います。そういや、小説を書かなくなって、この日記を書くようになりました。だはは。
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