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Sandfish Records Diary

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宵から暁

 どういうわけか、やけに早く目が覚めた。雨戸を開けたら虫たちが盛大に鳴いていた。空はまだ暗く、宵の出口に差し掛かったところ。ひとまず自転車で海へ向かった。

 海に着いた頃には、空も大分白んでいた。20分ほど走ったところで日の出を迎えた。僕は思わず立ち止まった。斜光が海面を照らし、草木を照らし、僕と僕の自転車を照らした。見上げた空には雲ひとつなく、どこまでも広かった。

 昨日は9月11日。アメリカ同時多発テロから12年。あの日、世界の一角が崩れ、僕らは厳しい現実に直面した。そして、東北の震災から2年半。あの日を境に暴かれた現実を覆い隠すことは、もうできない。僕はブルース・スプリングスティーンの『ザ・ライジング』を聴いた。拭いようのない悲しみや痛みを救済の物語へと昇華した見事な作品。僕はほろ酔いになり、ソファーで寝落ちし、いそいそとベッドに転がった。

 そして、今朝を迎えた。サイクリング・ロードが朝日を浴びて一筋の光に見えた。行きは宵々(よいよい)、帰りは暁(あかつき)。この時間の世界は美しい。
 
 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-09-12 08:56 | diary | Comments(0)
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