ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

down for you is up

 よく晴れた朝に悲しいニュースを聞いた。昨日、ルー・リードが死んだというのだ。肝臓の病気で。享年71歳。気持ちの整理がつかないまま、コーヒーを淹れ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのレコードをターンテーブルにのせた。

 最初に「ジーザス」を聴き、次に「ペイル・ブルー・アイズ」を聴いてから、バナナのジャケットを飾った。「サンデイ・モーニング」のイントロが流れてきたとき、僕は目を伏せる以外なにもできなかった。僕の音楽観、あるいは人生観に修復のきかない大きな穴を開けたレコードだ。(そのことについては以前に書いた。こちら→link)。

 ほんとに何をどう書いたらいいのだろう。これまでもたくさんのミュージシャンが彼岸へ旅立って行った。僕らは幾度となく彼らを見送ってきた。でも、こういう気持ちになることは稀だ。そして、気がついた。ルー・リードの音楽を聴いて僕がいつも感じていたのは、こういう気持ちだったのかもしれないと。ルー・リードの歌詞を引用するなら、それはつまり、こういうことだ。

 君にとってダウンはアップなんだね。

 世界はたくさんのパラドックスで成り立っている。見方ひとつで世界は変わる。そのことだけは忘れないでいよう。ミスター・ルー・リード、今日はあなたが残してくれた音楽を聴こう。たくさんの感謝と、僕ができる精一杯の理解を込めて。心からありがとう。
 
 MIYAI
f0182140_73839.jpg

[PR]
by sandfish2007 | 2013-10-28 07:38 | diary | Comments(2)
Commented by アラン・ボブ at 2013-10-29 18:47 x
リードは、私のフェイバリット・アーティストです。私のハンドルネームのアラン・ボブは、好きなミュージシャンの名前2つを足したものですから(リードの本名、ルイス・アラン・リードと、ボブ・ディラン)。
03年に、自ら集大成と言った「ザ・レイヴン」を出した後、ライヴはするが、新譜の話をさっぱり聞かなかったので、本人がはっきり言ったわけではないが、もうロックのレコードの世界でやることは、全てやりつくしたよ、と言うことなのかな、と思ってました。
そしたらイベントで共演したメタリカと、新譜を作ってしまって、出したら賛否両論で。私は買いませんでした。おもしろくなさそうだから。
これは自ら作ったのではなく、たきつけられて作ったアルバムだと思うからです。
でも、今は正直ただ混乱してるだけで、まともな事は言えそうにないです。
私は、リードの死を知って、「マジック・アンド・ロス」の1,2曲目、ドリタとホワッツ・グッドを聴きました。
ルー・リードの居ない世の中なんて、どこがいいんだ?ルー、と心の中でつぶやきながら。
Commented by sandfish2007 at 2013-10-30 06:33
そうでしたか。アランがルー・リードの本名からとられているとは気づきませんでした。メタリカとのコラボは僕も未聴なのでなんとも言えませんが、コラボ作品はどこか双方に遠慮があって、中途半端な印象を残すものが多い気はします。この作品はどうなんでしょうね。『マジック&ロス』をルー自身と重ね合わせて聴く日がくるなんて、考えたこともなかった。今はただ彼の音楽に耳を傾けるだけです。
 
<< What's Good 悪いのは僕じゃない >>