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Sandfish Records Diary

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高速バスの旅

 先日、高速バスに乗ってみて、なかなか快適なもんだなと思った。僕が乗ったのは座席が横3列でスペースもゆったりしていたし、膝掛けとスリッパも用意されていた。レバーをひくと足のせが稼働し、背もたれを倒すことができた。大阪に着くまでの間、天気はめまぐるしく変わった。激しい雨が窓を打ったかと思えば、きれいな虹のアーチがあらわれ、青空をたくさんの雲が足早に流れていった。僕はビートルズやポールの音楽を聴いたり、伊坂幸太郎の小説を読んだり、たまにうとうとしたりしながら、片道8時間の道のりを退屈することなく過ごした。立ち寄ったサービス・エリアもそれぞれに趣向をこらしてて、日頃車に乗らない僕には新鮮だった。

 車窓についた雨粒は、まるでおたまじゃくしの大群のようだった。整然とし、同じスピードで後方へ移動し、最後は置き去りにされて宙空へと消えていった。斜め前のおじさんが「柔道は人間教育」という本を読んでいた。隣りの若者は顔に「少年サンデー」をのせて寝ていた。誰もが誰とも口をきこうとはしなかった。車内は最初から最後まで無言だった(少なくとも僕が音楽を聴いていない間はそうだった)。

 そんな風にして、僕は無事大阪へ辿り着くことができた。ポールのライヴを楽しみ、深夜の高速バスで家に帰り、その夜にレコードを抱えて地元のイベントに参加した。

 今朝はアルバイトがいつもより2時間遅くて、久しぶりにゆとりのある朝を迎えている。ここ数日の冷え込みで、台所から見える富士山も随分と冬らしくなっていた。そうか、もうすぐ冬なのか。どうりで寒いわけだ。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-11-14 08:03 | 裏ライナー | Comments(0)
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