ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

天からの授かりもの

 昨日は急遽バンドの練習が中止になった為、おかげでスティービー・ワンダーのライヴをテレビで観ることができた。2008年ロンドン、スティービーは超満員の観客を前に数々の名曲を惜しみなく披露していった。僕はテレビの前でそれらの歌を一緒に口ずさみ、演奏が終わるとぱちぱちと拍手をした。雨の日の夜にリビングで焼酎を呑みながら観るには、十分な内容だった。

 スティービー・ワンダーのライヴを初めて観たのは、もう随分と前のことだ。ステージが暗転し、ドラム、ベース、コーラス、ギター、と順々に音が重ねられていき、最後にお付きの人に手を引かれてスティービーが登場した。スティービーが歌い出した瞬間、会場の空気が特別なものに変わった。無垢さを失わない伸びやかな歌声。まさに天からの授かりものとしか言いようがなかった。

 昨日のテレビで観たライヴでも、スティービーの歌声は昔と変わらず素晴らしかった。心に中に灯りがともり、暖かなものが広がる。ちょうど赤ん坊や動物などの無垢な魂に触れたときの感覚に近い。スティービーはそれを音楽の力で僕らに与えることができる。今も昔も。

 僕にとって生きることは、ある意味、ピュアでありつづける為の戦いでもある。しかし、どんなに努力しても、無垢なままではいられない。魂も時間とともに歳を重ねるし、それは別に悪いことじゃない。ただ、スティービーの歌を聴くたびに、僕は何かを感じ、失ったものを思い出すことになる。それもまた悪いことじゃない。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2014-03-21 07:45 | diary | Comments(0)
<< ALL McCARTNEY 40過ぎのパブ・ロッカー >>