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Sandfish Records Diary

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素晴らしきボブ・ディラン

 ボブ・ディラン、最高だった。本当に素晴らしかった。前回来たときより、ディランの調子もバンドの演奏もずっと良かった。こんな生き方もあるのだ。とても感動的だった。

 映画『ボブ・ディランの頭の中』で、ディランは荒廃した近未来を舞台に、ジャック・フェイトという年老いたスターを演じている。今回のバンドはその映画の世界そのものだった。暗い照明や衣装からもそんな印象を受けた。それは近作における終末感漂う歌詞にも通じるし、開演前に音楽が一切流れなかったことも、もしかすると関係があるのかもしれない。

 一見ばらばらなことをしているようでも、時間がたってみると、すべてが繋がっており、それぞれが大きな流れの中の一部であったことに気づく。ディランがずっと前から同じ地平を目指して歩いていることに僕ははっとし、強い畏怖を覚えた。

 ヒット曲にとらわれない自由なセットリストは、長いキャリアの賜物だ。バンドとの演奏は阿吽の呼吸。ディランは今も旅人のようだ。バンドと共に荒野の風に吹かれている。そして、その先にあるであろう場所を目指している。年老いたミュージシャンとして、旅をつづけている。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2014-04-04 08:03 | diary | Comments(0)
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