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Sandfish Records Diary

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(What's So Funny 'bout)Peace,Love and Understanding

 集団的自衛権の行使容認が閣議決定され、政府はこれまで守り続けてきた大きなタガをはずそうとしている。僕はその決定にも、そのやり方にも、いい気がしない。「報道ステーション」を観た後、妻とひとしきり話をした。僕はずっと感じていることを彼女に話し、彼女は僕の話を聞いてくれた。僕は官邸前に集まった数万人のデモを支持している。しかし、あそこで叫ばれる暴力的なシュプレヒコールには馴染めない(何度かデモに参加してみてそう感じた)。

 「安部すぐやめろ!」とか「ファシスト!」とか、そうした言葉が相手の心に響くとは思えない。力には力で立ち向かうしかないというのなら、それはそれでひとつ道かもしれないが、僕は好きになれない。自分の意見を押し通して、相手といい関係を築くことは難しい。例え屈服させることができたとしても、その相手は変わらずここにいるのだ。この国で暮らす限り、僕らはみんなで折り合いをつけていくしかない。

 政府も僕も、根本的には同じ不安を抱えているのだと思う。政府はその不安をなくす為に武器を必要とし、僕はそれだからこそ武器を手にしてはいけないと思う。選択手段が違うだけなのかもしれない。しかし、そこには遠い彼岸のような距離があり、わかり合うのは難しい。でも、努力すればお互いを理解することはできるかもしれない。僕は考えの違う人達の話が聞きたい。そして、彼らの考えを変える為ではなく、彼らの言葉に自分が影響されるくらいフラットでフェアな場所で対話をしてみたい。それさえも僕は上手にできていないのだけど。

 「報道ステーション」を観て、妻とひとしきり話をした後、テレビをつけるとシェリル・クロウのライヴをやっていた。10年前のシェリルが「(What's So Funny 'bout)Peace,Love and Understanding」を歌っていた。ニック・ロウが書いた名曲だ。シンプルな演奏だったけど、とても心に響いた。今あえてこの曲を歌うのは難しいだろう。曲の力に頼らず、よほどエモーショナルな演奏をしないと、上滑りで陳腐な印象を与えかねない。それくらい、この曲は今の気分にぴったりくる。こんな歌だ。

 悩みと困難ばかりの毎日の中で、魂さえも落胆してしまう。信頼していた勇気ある人達はどこへいったのか?あの美しいハーモニーはどこへいったのか?生きることにつまずきながら、そのつらさに僕は泣きたくなる。

 平和と愛と理解って、そんなにおかしなことなのか?
 平和と愛と理解って、そんなにおかしなことなのか?
 
 もし僕らが根本的に同じ不安を抱えているのであれば、同じ場所に辿りつくこともできるのではないか?どうかそうだと言ってほしい。平和と愛と理解は、そんなにおかしなことじゃないと。

 MIYAI

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by sandfish2007 | 2014-07-02 07:07 | diary | Comments(0)
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