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Sandfish Records Diary

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台風が通り過ぎた日

 台風がやって来ては去って行った日。真下に住んでいた家族が引越していった。昨年11月に僕らがこのマンションに引越してきた際、一度ご挨拶はしたけれど、その後は特にそれらしいつきあいがあったわけではない。でも、家財道具が持ち出されてガランとした部屋を外から眺めると、「あぁ、こうして出て行く人達もいるんだなぁ」と思った。しばらくすればまた違う人がやって来て、ここに住むことになるのだろう。

 台風が通り過ぎるのを、僕らは家の中で待った。激しい雨が降り、強い風が吹いた。しばらくすると、雲間から陽射しが差し込み、青空が広がった。外に出てみると、歩いて10分もしない県道が冠水していてびっくりした。排水溝が溢れたのが原因だった。川は水かさを増し音を立てて流れていた。海へ行ってみると、大きな波がいくつも沖の方で崩れては重なるようにして海岸に押し寄せていた。それでも、空は高く、澄んだ色をしていた。

 たまたま途中で義母と義姉に会ったので、海の帰りに妻の実家に寄った。ひとしきり話をし、ビールをご馳走になった。買い出しをしてから帰宅したときは、昼酒の酔いもあり、身も心も弛緩していた。しばらくはだらだらと過ごし、このまま1日を終えてはあまりにだらしないだろうと、少しだけ仕事をした。

 ベランダに出てみると、月は見えなかったけれど、嵐が過ぎ去った後の清々しい空気が夜の闇を包んでいた。僕は大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出した。もう真下の家族はいないんだなと、ふと思ったりした。

 MIYAI

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by sandfish2007 | 2014-10-07 07:34 | diary | Comments(0)
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