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Sandfish Records Diary

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夜は短し、歩けよ乙女

 ジョー・ワイルダーの『ワイルダー・ン・ワイルダー』から矢野顕子の『ピアノ・ナイトリィ』からアーサー・アレキサンダーの『ロンリー・ジャスト・ライク・ミー』へ…。昨夜、僕はそれらをつづけて聴きながら、お酒を呑みながら、お酒を呑み歩く小説を読んでいた。

 天才的な作風なのに、広がりのない限定された世界の中で、それは楽しく、愉快に、夢に溢れながら、奇想天外に、あり得ない展開をひた走りながら、詭弁踊りなんてことをしながら、最後には呑み比べで女の子が老人に勝ったりするような話を、お酒を呑みながら読むというのは、これがなかなか…悪くない。僕はこの小説を読みながら、お酒を呑み始めたばかりの頃の、まだどうしようもなく、多くの場合は意味もないまま、ただ大騒ぎをしながら、「あぁ、もう、こんなに楽しいのなら、俺、このまま死んじゃってもいいなぁ」と思っていたことを思い出した。例えば、僕が気に入ったのはこんなところだ。

 「羽貫さんは麦酒を水の如く飲みました。鯨飲という言葉がありますが、一美人の腹中に鯨一頭ありといった趣でした」

 きれいな女の人の腹の中に鯨がいる。素敵だなと思ったし、僕の中にも鯨がいればいいのになと思った。お酒をたくさん呑めることになんの意味があるのかなんてわからないけど、たくさん呑めたから楽しかったことが、僕にはけっこうあったりするのだ。

 第一章を読み終わってからラジオをつけると、ラモーンズ特集をやっていた。しかも「3曲つづけてどうぞ!」と、これまでの時間なんて全部忘れちゃうくらいにご機嫌な感じでやっていた。でも、ラモーンズの3曲は他のバンドの1曲くらいの長さだったりする。そんなところも最高じゃないかって、けっこう本気で思ったよ。

 その小説は第四章まである。残りを読むのが楽しみだ。

 MIYAI

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by sandfish2007 | 2014-10-24 07:12 | diary | Comments(0)
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