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Sandfish Records Diary

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オイスター・ストーリー

 昨晩食べたものを並べてみる。牡蠣の甘辛煮、しめ鯖とブリのお刺身、蒸し牡蠣(殻付き)、牡蠣フライ、牡蠣の柳川鍋、牡蠣のおこのみ焼き、牡蠣雑炊。そう、牡蠣づくし。牡蠣祭り。これが飲み放題付きで2,000円。あり得ない。店主と店員(自称丁稚)のふたりで切り盛りしているこの店は、定休日だというのに僕らを招いて、全員を幸せな気持ちにしてくれた。「俺らが一番楽しんでるからね」という店主の言葉に、僕はサービス業の真髄を見る思いだった。今度お願いして爪の垢を煎じて飲ませてもらおう。

 牡蠣と言えば、数年前、広島出身の友達が、地元から牡蠣を取り寄せて僕らに振る舞ってくれたことがあった。大量の牡蠣をうほうほとたいらげていく僕らの横で、友達は楽しそうにタバコをふかしていた。「食べないの?」と訊くと、彼は「俺、牡蠣だめなんだ」と言った。彼は自分が食べられないものを取り寄せて、僕らに振る舞っているのだと知り、僕はひたすら感心した。そして、いつかお願いして爪の垢を煎じて飲ませてもらおうと思った。

 一昨日、その友達が広島へ帰って行った。理由はいろいろ。とにかく帰って行った。みんなで集まりたいと伝えたら、嬉しいけどそういうのはやめてくれと言われた。会えるときは会えるはずだしと言っていた。…が、僕は会えないまま、彼は地元へ帰って行った。結局、僕は彼の爪の垢を煎じて飲むことができなかった。後悔先に立たずとはこのことだ。

 でも、いつかきっとまた会えるのだ。なぜなら、彼はそういう男だからだ。ちょっと淋しくなるけど。グッドラック&グッドバイ。ただ僕は会ってさよならを言いたかっただけなんだよ。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-03-02 10:25 | diary | Comments(0)
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