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Sandfish Records Diary

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パンク

 レーベルを始めてからしばらくすると、僕の生活はオートマティックに慎ましいものになっていった。程度でいうと、交通費をかけてどこかへ出かけることがはばかれるレベル。歩いて行けないところは、自転車をこいで向かうようにしている。

 大学生だった頃、僕は自転車をこぐクラブに所属していた。けっこうがんばってこいだし、いい想い出も割とあるのだけど、このクラブに入ってよかったと思えることのひとつに、自分でパンク修理ができるようになったというのがある。というのも、僕は本当によくパンクをするのだ。程度で言うと、「一体どうしたら町乗り程度でそんなにパンクできるのか?人ってそんなにパンクするもんじゃないでしょ?」と訝しがられるレベルである。今月も既に2回パンク修理をした。「おかしくね?」と空に向かってつぶやいてみたくもなるのだ。

 数年前、妻の自転車がパンクして「修理できる?」と訊ねられた。僕はママチャリ・タイプのパンクは直せないので、「悪いんだけど、自転車屋さんへ持っていってくれるかな」と言った。彼女は言われた通りにし、「1,500円もしたよ」と残念そうな顔で帰ってきた。この値段が妥当かどうかはともかく、僕は「パンクのたびに1,500円も払ってたらたまったもんじゃないなぁ」と思った。1,500円あれば、ふたりで近所の500円ラーメンを食べて、瓶ビールを分け合うことができる。そうしたささやかな楽しみをパンク修理などに奪われたくない。僕は妻と一緒に残念そうな顔になり、「俺、ママチャリも直せるようになるよ」と約束した(まだ直せないけど)。

 パンクは不運だ。乗り方である程度は回避できるのかもしれないが、それにも限界はある。それが現実ならば、受け入れて直すしかない。もしくは1,500円を払うしかない。僕はこれからもパンクを直しつづけよう。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-03-07 07:31 | diary | Comments(0)
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