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Sandfish Records Diary

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選挙が終わって

 昨日の地方選は「またか」という結果だった。僕が投票した候補者は落選。投票しようか迷った候補者も落選。さすがに少し考えてしまうが、どんなことも少しづつしか変わっていかないものだし、ゆっくりとでも前へ進んでいけたらいいなと思うしかない。僕が住む地区の投票率は38%だった。60%以上の人が今回の選挙に参加しなかったことになる。

 僕が投票へ行くようになって5年。その前の20年間、僕は選挙権を行使しなかった。最初は興味がなかったからで、そのうち「誰が選ばれても変わらない」と思うようになったからだった。投票したいと思う候補者がいないから投票しないというのは、至極まっとうな考え方だと思う。世の中がだんだんやばい方へ変わっていってると感じ、またインターネットの普及等でこれまで知らなかった政治の構造的な腐敗や利権絡みの汚い現実を知るようになっても、僕はそう思って投票に行かなかった。自分が投票することで支持していない候補者を「支持した」ことになってしまうのが嫌だったし、その行為自体が無責任に思えた。僕が表明したかったのは「誰も支持していない」ということだった。だから、例えばテレビで「この政党を選んだ我々にも責任はあります」と言ってる人を見るたび、「俺は選んでないよ」と思っていた。いつしか僕の中で投票へ行かないという行為は、現政権に対する「NO」の静かな表明へと繋がっていった。白紙投票を勧めてくる人もいたが、投票へ行かないこととの差異をさほど感じられず、気が進まなかった。こうした考え方に賛否があるのはわかっているが、少なくとも僕はそうだった。だから、投票へ行かない人が単に無関心だとは限らないことを僕は知っているし、権利を行使するかどうかはその人の自由だとも思っている。

 しかし、僕の場合、あるときから「そうも言ってられないよな」と思うようになった。特別なきっかけがあったというわけではないが、長年心に積もっていた不信感と、良いとは思えない方へ舵が切られていくスピードが加速していってるように思え、ある種の恐怖を覚えたからだった。それからは必ず投票へ行くようになった。東北の震災と原発事故が起きてからは、その気持ちがさらに強くなった。僕は現政権に「NO」を言うために行くわけだから、自ずと野党や無所属の候補者を選ぶことになった。自分の1票を無駄にしない為に、その中から当選する確率の高そうな人を選んで投票した。しかし、どういうわけか彼らはことごとく落選した。最初はそのことに無力感を覚えた。でも、選挙結果をよく見れば、状況は少しづつ変わりつつあることに気づいた。もしかすると、現政権が強引に事を押し進めようとしているのは、状況の変化に追いつかれないようと焦っているのかもしれない。ゆっくりとだが着実に何かが変わりつつあるのを感じている。

 今回、僕の住む地区の選挙では、60%以上の人が投票しなかった。ちょうどかつての僕がそうであったように。それと同じ意味で、いつか彼らも投票所に足を運ぶようになるかもしれない。どの候補者に、どの政党に投票するのかはわからないけれど、それぞれが自分なりに考えて1票を投じるようになるかもしれない。変化はゆっくりとしか進まない。できれば未来にとっていい方向へ舵が切られることを願っている。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-04-13 09:40 | diary | Comments(0)
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