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Sandfish Records Diary

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巨星落つ

 昨日は巨星落つのニュースを聞いて胸に手をあてた。存在感ゆえの喪失感。レコードを何枚か引っぱり出して聴いた。

 B.B.キングが亡くなった。89歳というから大往生と言っていいのだろうか。そんな日に僕はアルバイトで、妻は風邪をひいていて、ベイスターズは連勝をつづけた。世界はいつだって同時進行だ。でも、レコードに針をおろせば偉大なミュージシャンの死に心を寄せることができる。こんなときにも音楽があってよかったなと思う。

 B.B.キングは何度も日本に来てくれたが、僕は一度もライヴを観たことがない。観たいなと思ったときには来なくなっていた。それはそれでしょうがないと思う。B.B.キングに限ったことではないし、そういうものだからだ。

 僕がロックを聴き始めた頃、B.B.キングはブルースの入口のように言われていた。確かに知名度は群を抜いていた。そのうち、いち早くブルースを聴き始めた友人が「あんなのブルースじゃないよ」と言うのを聞いた。ブルースに詳しそうな人ほどB.B.キングには冷たいようにも思えた。そんな話を聞くたびに僕はB.B.キングをもっと聴きたくなった。というのも、そういう人達はいかにもそういうことを言いそうな人達だったし、その言葉はどこか軽く、自尊心を満たすために言っているようにも聞こえたからだった。

 B.B.キングはギターもよかったが、歌が素晴らしく上手かった。強烈なのに余裕しゃくしゃくで、いろんな感情に溢れていた。スケールの大きなブルース・シンギングは、その風体とも重なって、彼の生き様そのものに思えた。

 まだ聴いたことのないレコードがたくさんある。これからの楽しみにしよう。少しづつ聴いていけばいい。僕が89歳になるまで、時間はまだたっぷりあるのだから。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-05-16 07:43 | diary | Comments(0)
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