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Sandfish Records Diary

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口髭

 期間限定で口髭をはやしている。1ヶ月ほど前から伸ばし始め、「なんか印象が変わったような?」と人に言われるところまできた。でも、来週には剃り落す予定。

 髭をはやす行為は、ある種の変身といっていい。その効力は、ビートルズの前期と後期の写真を見比べれば明らかだ。僕にとってオール・タイム・ベストな髭と言えば、ロバート・レッドフォードである。髭をはやしたレッドフォードと髭のないレッドフォードは別人と言っていい。『明日に向かって撃て!』のサンダンス・キッド役、『出逢い』のサニー・スティール役等、これほど髭が似合う人はなく、また髭があるのとないのとで印象が違う人も珍しい(かなり私感)。髭がないとつるんとしたやさ男風のレッドフォードが、髭をはやした途端、生粋のアウトローに生まれ変わる。それは厚化粧の女性やプロレスのマスクマン等の比ではなく、髭をはやすことによって、レッドフォードは別の人格をもち、別の人生を手に入れる。とても奥深いことなのだ。

 僕もこれまで無精髭をはやすことはあったが、今回のように口髭だけを残したのは初めてのこと。やってみてわかったのだが、あごまわりは剃って鼻の下だけ残すというのは、非常に意識的な行為で、言い訳がきかない。目が悪いから眼鏡をかけるというような明確な理由があるわけでもないので、その分自分の顔に責任をもつというか、ある種の覚悟がいる。そういう意味でも、髭は大人のたしなみと言えよう。たかが髭、されど髭。で、はやしてみた感想はというと…、

 結論:ぱっとしない人は髭をはやしてもぱっとしない。

 アーメン。鏡が語りかけてくる厳しい現実。ジョージ・ハリスンやロバート・レッドフォードに憧れつづけた45歳にとっては、少々悲しい結論ではあるが、まぁ、しょうがない。なんでもやってみるのはいいことだ。そんな口髭姿もあと少し。

 MIYAI
by sandfish2007 | 2015-06-03 07:23 | diary | Comments(0)
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