安保法案が可決された朝。午前6時30分にバーズの「ミスター・タンブリンマン」を聴いた。この胸のもやもやを早く晴らして、新たにまた小さな1歩を踏み出そう。メランコリックな12弦ギターが心の中で鳴っていれば大丈夫だ。
バーズが活躍した60年代のアメリカは、公民権運動、ベトナム戦争、ウーマンリブ、フラワームーブメント、と毎日が様々な主張と対立に溢れていた。今朝みたいな気分の朝が(それ以上の朝が)、日常的にあったということだろうか。そんな時代に若者はロックを奏で、繊細な感性で希望の扉を開けるようにして、自らの可能性を広げていった。そのときロックがいかに自由の象徴だったのかが、今よくわかる。多くの若者達が音楽で世界を変えられると本気で信じた気持ちも。
というわけで、僕はこれからもロックを聴いて生きて行こう。そんなことを思っているちょっといつもと違う気分の朝だったりする。
MIYAI