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Sandfish Records Diary

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SWAMPS活動休止記念ライブ@GIGS

 いよいよ年末らしくなってきた。海の向こうでは、ブルース・スプリングスティーンとポール・マッカートニーがテレビ番組で共演し、レイ・デイヴィスとデイヴ・デイヴィスが20年振りに同じステージに立った。横浜ではバルセロナとリバープレートによるクラブ・チーム世界一を決める試合があり、僕の住む町ではトゥ・テル・ザ・トゥルースとスワンプスの2マンライヴが行われた。
 
 トゥ・テル・ザ・トゥルースは、中川五郎、中野督夫(センチメンタル・シティ・ロマンス)、寺岡信芳(元アナーキー)、永原元(元ソウル・フラワー・ユニオン)、という強力なラインナップ。昨年観たときも素晴らしかったが、あのときよりもバンドとしてのまとまりが増して、更にパワーアップしていた。元ちゃんのパワードラム、督夫さんの超絶ギターはもちろんのこと、寺岡さんのベースは重心の低いところで躍動し、五郎さんは軽々とステップを踏むとボー・ジャングルのように高くジャンプを繰り返した。どの歌からも反骨・反体制の気概が伝わってくる貫禄のステージだった。

 しかし、この夜の主役は何と言ってもスワンプスだ。ヴォーカルのはっとくんが沖縄へ移住するに伴い、バンドは無期限活動休止が決まっていて、この日が最後のライヴだった。僕は友人として、その姿を観ようと足を運んだ。はっとくんのライヴはこれまで何度も観ているが、スワンプスとしてのライヴは初めてだった。正直、こんなにいいバンドだとは思わなかった。メンバーひとりひとりの力量・実績では、トゥ・テル・ザ・トゥルースが上だろうが、スワンプスはそれを補って余りある演奏を聴かせてくれた。これがバンドのマジックなのか。最後のライヴだという気持ちがこの日の演奏を特別なものにしたのか。地元ライヴというホームの強みか。お客さんの熱気がバンドを後押ししたのか。いや、元々これくらいの(或はこれ以上の)ライヴはできるバンドなのかもしれない。理由はどうあれ、昨夜のスワンプスは、音楽で僕らの心にダイレクトに語りかけると、すべてを味方につけて、会場を大きな愛で包み込んでみせた。昨夜僕が感じたのは、そんな音楽だけが成しうるポジティヴなエネルギーの美しい循環だった。

 終演後、ライヴの余韻を胸に僕は足早に会場を後にした。そうしたら、友達とばったり会って、そのまま酒場へ。気がつけばすっかり日付が変わっていた。そして、目が覚めるとボブ・ディランの来日が発表されていた。いつだって世界は同時進行だ。今朝はなんだか気分がいい。
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by sandfish2007 | 2015-12-21 10:08 | diary | Comments(0)
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