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Sandfish Records Diary

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デヴィッド・ボウイに捧ぐ

 突然の訃報から一夜明け、今日はデヴィッド・ボウイに哀悼の意を捧げたい。亡くなったのは、新作をリリースした2日後。新作のタイトルは『★(ブラック・スター)』。リリース前に全曲試聴ができるようにしたことも含め、すべてわかってやっていたのかと思うと、言葉を失う。こんな幕の引き方があるなんて。昨日は思いのほかショックを受け、混乱し、茫然としたままボウイのレコードを何枚も聴いた。偉大な才能の喪失により心にぽっかりと空いた穴を埋めるように。4枚ほど聴いて、ようやく気持ちが落ち着いてきた。ボウイと死がどうしてもうまく繋がらなかったけど、これが現実なんだなと思った。

 僕はボウイの熱心なファンだったとは言えないが、22歳で彼の音楽に惹かれてからは、付かず離れずの関係を保ってきた。大学生のときに聴いた「ファイブ・イヤーズ」は、文字通り僕の心を鷲掴みにした。あと5年しか残されていないと歌うボウイの鮮烈な切迫感は、それまで経験したことのない種類の感動を僕にもたらした。つづけざまに何枚かボウイのレコードを買い求めた。どれも素晴らしかったが、同時に馴染めないものも感じた。それからは、どこか相容れないと思いつつ、逆にそれが魅力にもなり、ときどきレコードを引っぱり出しては彼の音楽を聴きつづけた。結局、僕はボウイとの間に決定的な繋がりを見つけることができなかった。それは彼のアーティストとしてのキャリアが、少なからず、僕の理解を超えたところにあったからだと思う。

 ことさらにボウイの去り際をクロースアップすることには違和感がある。しかし、その見事さゆえに僕は動揺し、彼の死を胸に深く刻むこととなった。これはボウイからの最後のメッセージなのだと受け止めている。素晴らしい音楽を残してくれてありがとう。なにより新作を完成させてくれたことに感謝を。どうか安らかに。
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by sandfish2007 | 2016-01-12 07:34 | diary | Comments(0)
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